メガヨットだけでなくクルーザーの本場は地中海、それもイタリアに集中しています。
ですが、オランダにも世界的に有名なメガヨットを造る会社があるのをご存知でしょうか?
名前は「Heesen(ヒーセン)」と言い、1978年から続く老舗企業です。
今回はHeesen社のメガヨットについてご紹介します。
Heesen社の歴史
まずはHeesen社の歴史から見ていきましょう。
Heesen社は1978年にFrans Heesenという人物が創立しました。Fransは実業家でオランダのStriker Boats造船所を購入し、造船所を操業していきます。
1年後の1979年に最初のモデルである「Amigo」を発表しました。
Amigoは長さ20mでセレブ好みのとても豪華なヨットでした。
アメリカの実業家John Staluppiは、50ノットを超えるヨットの製作をHeesen社に依頼し、完成したヨットが「Octopussy」というモデルです。
このモデルは1983年にジェームズボンドの映画「オクトパシー」で登場し、のちにOctopussy 007に改名されます。
Octopussyの50ノットを超える速度は世界で最も早い豪華客船で、Heesenの技術力の高さが伺えます。
1990年までに、Heesen社は長さ27メートル以上のヨットを25以上建造し、世界をリードするカスタムヨットビルダーの1つへと成長したのです。
1992年にOceanco社と共同で50メートル(160フィート)のメガヨット「Achiever」を建造し、世界の注目を欲しいままにします。
1996年にHeesen初のスポーツフィッシャー「OBSESSIONS 」を発表しスポーツフィッシャー業界にも参入します。
長さ38メートルもの大きさを誇るスポーツフィッシャーは当時はこのモデルだけでした。
その後は造船所を拡大させ、更なる進化を遂げます。
2013年には65メートルの巨体で最高速度28.8ノットを記録した「GALACTICA STAR」を発表します。
そして2016年には「GALACTICA STAR」をさらに進化させた「GALACTICA SUPER NOVA」を建造します。
長さ70メートルで、Heesen社が今まで造ってきたメガヨットの中で一番大きなモデルです。
大海原に浮かべてもとてつもない存在感を出し、Heesenクルーザー此処に在りとすさまじい主張をしてきます。
今回の記事ではHeesen社のクルーザーの外装と内装を実際に発表されているモデルを参考に見ていきます。
Heesen社のクルーザー外装
世界トップクラスのセレブのみが持つことを許されたHeesen社のクルーザーは無駄が一切ないエレガントで洗練された外装をしています。
海を堂々と航行する姿は王者の風格を感じられます。
クルーザーを目の前にすると映画でしか見たことがないような非日常感を味わえ、高ぶる興奮を抑えられません。
これはHeesen社のメガヨット全てに共通しており、大きさ関係なく気分が高揚します。
その圧倒的な存在感あるHeesen社のクルーザーを実際のモデルを参考に見ていきましょう。
FDHF7000 ALUMINIUM
出典 : https://www.heesenyachts.com/
このモデルは個人で所有するクルーザーの中でトップレベルの美しさと言えます。
圧倒的なのは大きさだけでなくうっとりと眺めてしまうそのフォルム。
無駄が一切ない完成された外装は見るものを虜にし、感動を与えてくれます。
さらに照明にもこだわり、ただ自分の存在を知らせるのではなく美しさを引き立てています。
広々としたデッキで風を感じながらシャンパンを楽しめば日ごろの疲れなんか忘れてしまいます。
嫌でも注目を集めてしまうクルーザーに乗って優雅な休日を過ごしましょう。
出典 : https://www.heesenyachts.com/
FDHF18650 ALUMINIUM
出典 : https://www.heesenyachts.com/
このモデルは全長50メートルで外装はオメガ・アーキテクツがデザインしたもので、Heesen社初のハイブリッド推進のヨットです。
燃費が向上するだけでなく振動も少なく、快適な船の旅を過ごせるのです。
船首は戦艦のような頑丈な造りで圧倒的な存在感があります。
船首から船尾にかけて幅が広く、クルーザー内の空間を広く作っています。
船尾にはサンチェアを4つも置けるスペースがあり、プライベートビーチで寛いでいる気分を味わえます。
出典 : https://www.heesenyachts.com/
Heesen社のクルーザー内装
Heesen社のメガヨットの内装の凄さは一度味わえば二度と戻れなくなるほどです。
船の上とは思えない内装はホテルがそのまま一棟クルーザーになったかのような出来です。
船首にプールが設置されているモデルもあり、クルージングを楽しみながらプールも楽しめる贅沢な仕様。
調理設備も一流のものを揃えていますのでシェフを雇えばレストランで味わう食事を船の上でも楽しめます。
まさにプライベート豪華客船で、一部のセレブしか所有できない理由がわかりますね。
そんな豪華な内装を各モデルごとに見ていきましょう。
FDHF7000 ALUMINIUM
出典 : https://www.heesenyachts.com/
一流ホテルの最高級スイートのような空間は船の上であることを忘れさせ、極上の時間を楽しめます。
少し外を見れば船の上であったことを思い出し、デッキへと顔を出せば爽やかな潮風を感じられます。
プールも設置されているのでバカンスを過ごすのにこのクルーザー内で全て足りてしまいます。
夕日を見ながら広々としたデッキでシャンパンを片手に語らう時間はかけがえのない思い出となるでしょう。
リビングダイニングから見れる景色は邪魔するものがなく真っ青な空と海を楽しめます。
落ち着いたシックなキャビンは大人の休日をより優雅なものへと昇華させるでしょう。
出典 : https://www.heesenyachts.com/
FDHF18650 ALUMINIU
出典 : https://www.heesenyachts.com/
見た目からは想像ができないほど柔らかく、すべてを包み込んでくれるような優しさの内装です。
高級感あるリビングに自然光を取り入れ、ラグジュアリーで幻想的な空間を演出しています。
もちろん夜には月明りや星々の煌めきを眺めゆっくり過ごせます。
そんな部屋とは対照的な落ち着いた色使いで大人の時間を楽しめる部屋もあります。
ゆっくりしたい時やいい雰囲気を作りたい時にはピッタリですね。
さらにこのモデルにはサウナやジムなど汗を流せる設備があります。
ゆっくり過ごすだけでなくジムでの運動やサウナを楽しむのも良いですね。
出典 : https://www.heesenyachts.com/
Heesen社のヨットを購入するには
Heesen社のメガヨットの購入をお考えの方は日本で取り扱っているディーラーがないのでHeesen社へ直接問い合わせを送るといいでしょう。
価格は非公開ですが納期は3年と公式サイトに明記されているのでかなり時間はかかります。
海外の中古サイトでは年式2011年の55m級のモデルが約442億円で出品されています。
中古の価格ですらこの価格なので新艇となると1,000億円近くなるのではないでしょうか。
まさに一部のお金持ちにしか持つことを許されないクルーザーですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回はHeesen社のメガヨットについてご紹介しました。
50mを超える巨大なメガヨットを造っているHeesen社。
イタリアの高級造船会社が注目されていますが、オランダにも高級クルーザーを造る会社はあるのです。
Heesen社のクルーザーは美しい外装やモダンで洗練された内装などまさに贅沢を一点に集めた船と言えます。
今回紹介したモデル以外にもたくさんのモデルを出しているので興味のある人はぜひ公式サイトからご覧になってみてください。