クルーザーと言えばセレブが船首のサンパッドや船尾のデッキでシャンパンを片手に寛いでいる姿を想像しますよね。
ですが、セーリングヨットは船体がなんだか平べったくてマストなどがゴチャゴチャしていて見た目が悪いイメージがありませんか?
そんな凝り固まったイメージを今回の記事では完膚なきまでに破壊します。
モータークルーザーに負けず劣らず、豪華で快適なセーリングヨットは数多く存在し、多くのセレブを虜にしています。
今回はそんなセーリングヨットについてご紹介します。
セーリングヨットとはどんなもの?
帆で風を受けて、その動力で海上を進むセーリングヨット。
娯楽としての乗り物としてだけでなく、競技性も高い事からオリンピック競技にもなっていますよね。
2020年のオリンピック開催都市が東京に決まり、セーリングの会場についても議論がありました。
ですが、セーリングヨットと言っても種類があるのをご存知でしたか?
現代の船の動力はエンジンを動かしてスクリューを回転させますよね。
ですが、セーリングヨットはマストと呼ばれる支柱を軸に張られた帆で風を受け、発生した揚力で前へ進みます
そんなセーリングヨットですが、大型のものから小型のものまで沢山の種類があります。
セレブがバカンスで利用するような豪華さと快適さを追求したものが「セーリングクルーザー」、オリンピック競技などで使われるものが「ディンギーヨット」と呼ばれています。
さらにこの2種類から枝分かれしていきますが、まずはこの2種類について詳しくご紹介します。
セーリングクルーザー
一般的なモータークルーザーと同じようにキャビンを備えたセーリングヨットです。
さらに動力が風だけでなく、エンジンも搭載しているので無風や風が弱い日でも快適なクルーズが楽しめます。
メーカーによっては20フィート前後からモデルがあり、大きなものではなんと200フィート(61メートル)を超える巨大なものまで様々な種類があります。
モータークルーザーは価格が高いですが、セーリングクルーザーは比較的安価なタイプが多いのが特徴です。
休暇を優雅に過ごすにはピッタリの大人のためのセーリングヨットですね。
ディンギーヨット
基本的に一人乗りで、サーフボードに帆を取り付けたような見た目をしています。
こちらのディンギーヨットも帆で風を受けて発生した揚力で前へ進みます。
ラダー(舵)で進行方向を決めてメインシート(紐)を調整して帆の位置を調整します。
仕組みは単純ですが、風の方向や潮の流れなど様々な気象条件を把握し、最適な調整をしなければいけません。
そのため競技性が高く、オリンピック競技としても選ばれているのです。
日本人の殆どはセーリングヨットと言えばこのタイプを思い浮かべますが、厳密には違うのです。
実は豪華!?海外のセーリングヨットについて徹底解説!
ここまででセーリングヨットにも種類があることをお分かりいただけたと思います。
では実際に豪華で快適なセーリングクルーザーとはどのようなものなのか気になりますよね。
実際に販売されているモデルを参考に外装と内装のラグジュアリーさをご紹介していきます。
Beneteau社のセーリングヨット
フランスを代表するセーリングヨット造船会社のBeneteau社(ベネトウ)。
細部にまでこだわり造られたラグジュアリーな内装・外装はフランスだけでなく世界中のセレブを魅了しています。
Beneteau社の歴史は古く、なんと1884年に設立されたというのだから驚きです。
まずは外装から見ていきましょう。
Beneteau・OCEANIS 60 エクステリア
全体の長さが18mの圧倒的な存在感のモデルです。
抵抗の大きい海上を効率よく航行するため、このように流れるような曲線美が誕生しました。
十分すぎるほど広い甲板は、停泊中に日光浴をするのに最適です。
低い目線から自然と一体となり海上を滑るようなクルージングが楽しめるまさにセーリングヨットの完成形とも呼べるモデルです。
Beneteau・OCEANIS 60 インテリア
オレンジとホワイトのモダンな船内は楽しいクルージングをさらに盛り上げ、明るい気分にしてくれます。
ソファにキッチン、テーブルとくつろぐのに必要なアイテムは全て揃っていて、誰にも邪魔されない究極のプライベート空間となります。
自然光を取り入れやすいように窓も設置され、船内とは思えない程開放的で快適となっています。
こうしたラグジュアリーなセーリングヨットが海上の別荘とも呼ばれる理由が窺い知れますね。
宿泊スペースのキャビンも空間を上手く利用し、ツインベッドで最高の寝心地となっています。
BALI社のカタマランヨット
みなさんはカタマランヨットをご存知ですか?
二つの船体を甲板で繋いだ形をしていて、抜群の安定性と幅広いデッキ、広々としたキャビンが魅力のヨットです。
日本語では「双胴船(そうどうせん)」と言い、読んで字のごとくです。
見た目は戦車のようにゴツッとしていますが、極上の乗り心地と広いスペースがワガママなセレブの間で大人気です。
世界的に有名なカタマランヨットを造船しているのがBALI社(バリ)です。
次はカタマランタイプのセーリングクルーザーを見ていきましょう。
BALI社・BALI4.5 エクステリア
出典 : http://www.croatia-yachting-charter.com/
どっしりとした船体はどんな荒波も乗り越えられそうなほどの安定感で、船酔いがヒドイ人でも安心して乗れます。
無駄をそぎ落とし、洗練されたデザインは高級感が溢れています。
甲板にはソファとテーブルも設置されているので太陽の日と海風を感じながら優雅な食事を楽しめます。
もちろんサンパッドもあるので日光浴も心置きなく満喫できます。
幅が広いカタマランタイプだからこそ船とは思えない程の機能が詰まっています。
BALI社・BALI4.5 インテリア
出典 : http://www.bali-catamarans.com/
落ち着いた色使いで仕上げた内装は日々の喧騒を忘れ、疲れを癒すには最適の空間となっています。
ディティールにまでこだわり造られた船内は、小さなこだわりの積み重ねが大きな違いを生み出しています。
その出来栄えはホテルの一室と紹介されても何ら遜色はないほどです。
圧迫感のまったくないキャビンは双胴船だからこそ幅が広く、天井も高いのです。
もちろんキッチンもあるので料理をゲストに振舞うことも出来ます。
カタマランヨットだからこその魅力が沢山詰まった一艇です。
出典 : http://www.bali-catamarans.com/en/pages/bali-4-5/#Galerie
セーリングヨットを買う際の注意点
ここまででセーリングヨットについて大分理解が深まりましたね。
どんなに良いクルーザー・セーリングヨットでも気になるのはお値段。
どうしても安い中古艇を選びがちですが、初めてセーリングヨットを購入する場合は新艇をオススメします。
新艇は高いですが初期メンテナンス費用が全く掛からないメリットがあります。
中古艇の場合は少し動かしたら故障して全く乗れないのにメンテナンスでお金がかかるリスクがあります。
初めて購入すると言う素人を騙そうと言う業者も少なくはないです。
また、今回紹介したモデルは新艇で購入した場合2000万円以上の費用が掛かります。
ご自身の予算に合ったモデルを探しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はセーリングヨットについてご紹介しました。
日本ではセーリングヨットというと競技で使われるものを指す場合が多いですが、海外では違います。
海上の別荘ともいわれるセーリングヨットはベッドルームはもちろんキッチンまで備えたものまであります。
そのためセーリングヨットはラグジュアリーなバカンスを過ごすには最適です。
もちろんモータークルーザーもオススメですが、費用面ではセーリングヨットの方が安いです。
ぜひセーリングヨットで楽しいマリンライフを満喫してください。