クルーザーはお金持ちが道楽で乗るものであると言った印象がとても強いものです。
実際に船自体の価格は高いもので数千万~数億円としてきますので、なかなか手の届くものではないですね。
ですが、中古になれば数百万円~とラインナップもあるので予算に合ったスタイルで手に入れることもできます。
また、気になる維持費も工夫することで抑えることができます。
今回は、クルーザーの購入とその維持費について徹底解説していきます。
クルーザーを欲しいと思ったらまずどこで探すか
車が欲しくなったらディーラーか中古車販売店へ行きますよね。
でもクルーザーの場合はどこに行けばいいのかわかりません。
クルーザーの場合は最初はインターネットで探すことをオススメします。
メーカー系列の販売業者や一般の販売業者のサイトで簡単にクルーザーを調べることができます。
まずは「どういった目的のクルーザーなのか、価格帯はどれくらいか、新艇・中古艇のどちらか」この3点を決めてお目当てのクルーザーを見つけましょう。
クルーザーを所有する目的は大きく分けて「福利厚生費で購入する節税目的」と「娯楽のために購入」の2種類です。
節税目的の場合は詳しい知識が必要となるので、クルーザーの節税対策や、法定耐用年数などについてはこちらの記事で説明しています。
娯楽目的での購入の場合は面倒なことは気にせず最初は予算とデザインだけを念頭に置いて船を探せば大丈夫です。
次はクルーザーを選ぶ際のポイントについてご説明します。
クルーザーの選び方、目的に合った船の種類
車にも軽自動車、普通自動車と区分があり、普通自動車でも排気量によって価格は大きく違いますよね。
船の場合も同様に種類があり、小型のボートやセレブが良く乗っているスタイリッシュなクルーザーなどは「プレジャーボート」、帆が付いている「ヨット」、漁業に使われる「漁船タイプ」に分かれます。
今回は分かりやすくクルーザーとヨットについて掘り下げていきましょう。
クルーザーにも、クルージングを楽しむことを目的とした走破性の良いクルージングタイプと、トローリング、マグロ釣りなど、大物スポーツフィッシングを楽しむ装備を備えた、スポーツフィッシングタイプなどにも分かれてきます。
船の大きさはフィート(ft)で表し、1ftは30.48cm換算です。
海で乗る船は小型のボートで約20フィート(609.6cm)からで大きいものだと優に100フィートを超えるものもあります。
出回っているクルーザーの大きさは20フィートから70フィートの間が一般的なサイズで、それ以上の物はめったに見かけません。
大きくなればそれほど維持費もかかりますし保管場所も限られてきます。
車で言えば大型トラックと普通自動車くらい違います。
そのため人気のあるサイズ20フィートほどの小型のボートや、30フィートから40フィートサイズのクルーザーに集中しており、将来売却を考えるのであれば大きくもなく小さくもない人気のものを選ぶといいでしょう。
どのようなクルーザーを買えばいいのか見えてきましたか?
ですが、やはり中古のクルーザーを買う場合はどうしても注意しなければならないことがあります。
自動車は陸を走るもので痛みにくいので中古でも安心できますが、船の場合は海にずっと浮かんでいるので痛むスピードが速いです。
100万円程度の安価な小型ボートを購入し、エンジンがすぐに動かなくなったり修理費に購入金額以上の価格がかかる事もあります。
そのため信頼の出来る販売業者を見つけることがとても重要になります。
中古での購入をご検討の方は整備を行ってから販売してくれるメーカー系列の販売業者などはとても信頼できますね。
もっと詳しく「クルーザーの種類」について知りたい方はこちらの記事へどうぞ→
節税とその後のランニングコスト
ここまででクルーザーの入門的な知識は身についたと思います。
クルーザーにも維持費はかかり、購入金額とは別に用意しなければいけないお金があります。
節税目的で購入を検討している方はこの維持費も考えて計算をしないと、あとで痛い目を見るので注意して下さい。
船は大型になればなるほど本体価格と維持費が上がります。
例えば会社の売り上げが1億円だったので1億円のクルーザーを経費で購入しようとすると、ランニングコストが別途でかかって運転資金が減ってしまうと言った恐れもあります。
失敗しない節税のために、ランニングコストをしっかりと把握しましょう。
船舶免許
また、せっかくクルーザーを購入したら免許が必要ですね。
免許についてはこちらのページで詳しく説明しています。
自動車免許より意外と身近に取れるのも魅力の一つですので、ぜひチェックしてみましょう。
任意保険
次に欠かせないものは「任意保険」です。
車は自賠責保険(強制保険)とは別に任意保険に加入しますよね。
クルーザーの場合は自賠責保険(強制保険)がないため、任意保険が必須と言えます。
この保険料は船の大きさにもよりますが1年で10万円前後となります。
日本は地震、津波、台風など天災が多いので、少し高くとも船体も補償してくれる保険に加入しましょう。
メンテナンス費
船は海に浮かべたまま保管するものなのでこまめなメンテナンスをする必要があります。
車は車検のとき以外は壊れたら修理するといった感じではありませんか?
船の場合は海水に触れているため劣化が早く、貝や海藻が付着したり潮風にあたって外装が痛みます。
ご自身でメンテナンスは出来ますが、時間と材料費など手間がかかるためメンテナンスを行ってくれる業者に頼むといいでしょう。
中古の場合は最低でも年に2回のメンテナンス、新艇の場合は1年に一度の頻度でメンテナンスを行えば安全にクルーズをお楽しみいただけます。
また、将来売却を考えているようでしたらこまめなメンテナンスで価値を落とさないことが大切です。
業者によりますが、メンテナンス費用は10万円~15万円となります。
停泊料金
もちろんクルーザーの保管場所が必要になりますが車のように自宅に置くわけにはいきません。
クルーザーを停泊しておける専用の停泊所で保管をしてもらいます。
もちろん東京近郊の停泊所は価格が高く、1年間で40万円~60万円ほどの保管料がかかります。
地方だと25万円~40万円程度なので、節税目的のみでの購入の場合は安いところを探してみるといいでしょう。
もしクルーザーを利用するのであればご自身の居住区からアクセスのいいところで保管しましょう。
また、陸上の船台にて保管する置き方と、港のバースにて係留しておくという停め方でも停泊料が変わります。
燃料代
船を動かすには燃料である燃料が必要になります。
20ftクラスの小型のボートはガソリンエンジンも多いのでずが、40ftクラスなど大きなサイズになってくると殆どがディーゼルエンジンを搭載しています。
燃費は良いほうではないので、1日満足に楽しむと20ftクラスで大体2-3万円ほどのガソリン代がかかります。
40ftクラスになると、軽油を使用して6-10万円ほど燃料代にかかります。
資産的価値として保管しておく場合でも定期的にエンジンをかける必要があるので、少なからずランニングコストにはかかってきます。
軽油でディーゼルだから安い!と思いがちですが、給油場所は海のマリーナや、移動販売車です。
マリーナによっても値段はかなりの価格差があり、軽油もガソリンくらいの値段で売られているところさえもあります。
また、船は燃料タンクが大きいので、一回の給油でかなりの燃料を補給します。
そのため免税券というガソリン税が軽減されるチケットなどもありますので、しっかりと燃料代も頭に入れて運用していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はクルーザーの購入とその維持費についてご紹介しました。
クルーザーは決して安い買い物ではなく、高い買い物なので信用のある販売店で買うことをオススメします。
今回ご紹介した維持費はあくまで参考であり、詳しい維持費はご購入したクルーザーによって変動するのでそういった相談にも乗ってくれるお店を探しましょう。
ぜひご自身にピッタリのクルーザーを見つけてください。