小型船舶クルーザーの免許取得方法

最終更新日 : 2017.09.21

お金持ちの娯楽である個人所有のクルーザーでのクルージング。

会社が成功してクルーザーを購入しようと考えている人も多いのではないでしょうか。

ラグジュアリな―大型クルーザーから速さに特化したパワーボート、ウェイクボードを楽しむトーイングボートなど種類も多彩です。

ですが節税目的で購入する場合も免許がなくては始まりません。

そこで今回はクルーザーを操縦、運転するための小型船舶の操縦士免許取得方法についてご紹介します。

船舶免許 気になる取得の条件

船の免許は大人しか取れないと思われがちですが、実は免許によっては満16歳以上から取得資格があります。

ですが注意しなければならないのが、船舶の大きさによって必要な免許が異なるということです。

クルーザーのような大型船舶の運転に必要な免許は「1級小型船舶操縦士免許」「2級小型船舶操縦士免許」のどちらかが必要になります。

水上オートバイのようなものは「特殊小型船舶操縦士免許」なので今回は省きます。

それぞれの運転免許の特徴を見ていきましょう。


出典 : https://boat-license.net//

2級小型船舶操縦士免許

プレジャーボートを所有している人が一番取得している免許です。

満16歳から取得が可能で、年齢による制限も緩いのが特徴となっています。

ですが満18歳までは操船できる船は5トン限定という制限がつき、18歳を超えると自動で解除されます。

18歳以上の方は「総トン数20トン未満プレジャーボートは24m未満」の船を操船可能で、プレジャーボートの操船をするのであればこの免許で事が足ります。

航行区域が少し不自由で、「平水区域および海岸より5海里(約9キロメートル)以内」と航行範囲が限られています。

せっかく沖で釣りを楽しみたいのに9キロまでしか行けないということになりかねないので、自分がどういった目的で船の免許を取得するのか考えてから取得する免許を選ぶ必要があります。

2級小型船舶操縦士免許はクルーザーでの航行を楽しみたい方向けで、節税目的の購入をする人もこの免許がオススメです。

1級小型船舶操縦士免許

2級免許の上位互換となる免許です。

取得するには2級免許の試験内容とは別に三角定規とバインダーを使った航行位置や時間・距離などを計測するチャートワークなどさらに専門的な知識が必要となります。

ですが操船できるボートの大きさは「総トン数20トン未満プレジャーボートは24m未満」と2級免許と変わりません。

なぜ専門的な知識が必要になるかというと、航行区域が広がるからです。

条件を満たせば全ての水域が航行可能となり、遠洋へ遊びに行くこともできるようになります。

本格的な釣りを楽しみたい方や大型のクルーザーで日本1週をしてみたい人にオススメの免許です。

専門的な知識が必要なので取得年齢は満18歳以上となっています。

船舶免許はどこで取得する?

自動車の免許は地域にある教習所へ行けばいいのですが、海でそういった施設は見たことがありませんよね。

ではどこへ行けば免許が取得できるのでしょうか。

免許取得をするにはまず申し込みをしなくてはいけません。

船舶免許を取得したい場合は主にインターネットからの申し込みをするのですが、調べてみると沢山サイトがあってわかりにくいと思います。

そんな人におすすめなのは創立50年の歴史を持つ「JEIS(ジェイス)」と知らない人はいないあのヤマハが開いている「ヤマハボート教室」の2つです。

今回はヤマハボート教室を例に見ていきましょう。

ヤマハボート教室の会場となるのは、関東は横浜ベイサイドマリーナ、ニューポート江戸川、羽田の3か所です。

中部エリアは金沢市、ヤマハマリーナ浜名湖(湖西市)、熱田区 海蔵(名古屋市)、四日市となっています。

関西地方は和歌山マリーナ(和歌山市)、ヤマハマリーナ琵琶湖(琵琶湖)、新西宮ヨットハーバー(西宮)、いずみさの関空マリーナ(関空)、高石です。

関東は場所が限定的で、関西は比較的多いエリアで実施しています。

ヤマハボート教室以外にも民間が行っている教習所はありますので、お住まいの地域から一番近い所を探してみてください。

では実際の教習の流れと日程を見ていきましょう。

教習を受ける際の流れと日程

クルーザーなどの船舶を運転するからにはきっと学科で学ぶことも多くて実技も難しいんだろうと思われがちですが、実はそんなことはありません。

1級免許は専門的な知識が必要と言いましたが、それはあくまでも一般人から見たらという意味です。

しっかりと教習所で学び、知識をつければ誰でもしっかり試験に合格できます。

それぞれの免許の簡単な流れと日程を見ていきましょう。

2級小型船舶操縦士免許の場合

2級小型船舶操縦士免許の場合は学科をパソコンやタブレットを使ってオンラインで受けるコースと一般的なコースの2種類あります。

オンラインで学科を受講するコースは実技講習1日、国家試験1日の計二日間所定の場所へ通うことになります。

学科をオンラインで受講しない一般的なコースの場合は学科1日、実技講習1日、国家試験1日の計3日間になります。

学科の内容が違うということはないので仕事が忙しくて時間のない人はオンラインでの受講をお勧めします。

どうしても時間がないという人には最短で1日で実技講習、国家試験を終わらせることもできます。

あらかじめオンラインで学科を受講し、実技講習後すぐに国家試験を行うのです。

ご自身のライフスタイルに合わせてどのようなプランを利用するのかご検討ください。

1級小型船舶操縦士免許の場合

1級小型船舶操縦士免許の場合はほかの免許と比べて少し長くなっています。

最短で3日、かかっても4日なので、余程のことがない限りは4日と見て大丈夫でしょう。

ヤマハボート教室で実施しているコースの中で一番オススメなのが実技試験免除コースです。

登録教習後に修了審査を行うだけなので、実技試験がなくなり学科に集中ができます。

実技試験がなくとも実技講習は行いますので、ご安心ください。

実技試験ありのベーシックなコースは124,000円ですが、実技免除コースは少し高くなって139,000円となっています。

ですが、学科の試験内容は2級の内容に加え、専門的な知識を学ぶため学科に集中できるコースをオススメします。

試験が終われば免許取得完了

無事に学科をクリアすれば晴れて免許取得です。

日数も自動車の免許なんかと比べ物にならないくらい少なく、費用もクルーザーの購入代金に比べれば誤差のようなものです。

自動車免許の場合は免許センターに行って発行まで長い時間待たされたりしますが、船舶免許の資格書は数週間後に郵送にて交付されます。

手間がかからないのが船舶免許の良い所ですね。

さらに免許の有効期限は取得日から5年間となっています。

節税対策で新艇のクルーザーを購入した場合、耐用年数が5年となるのでギリギリ船舶免許の有効期限内で使うことができます。

節税目的の方もクルージングを楽しみたい方もまずは2級免許から挑戦してみてください。

また、船舶の免許は普段あまり使われないためか、うっかり失効される方が大変多いです。

有効期限をよく確認して免許更新を忘れずに運用してください。

クルーザー 船 ライセンス

まとめ

いかがでしたか?

今回はクルーザーを運転するための小型船舶操縦士免許取得方法についてご紹介しました。

敷居が高いと思われている船舶免許ですが、実は簡単に取得ができます。

日数も最長で4日とそれほどかからず、費用も10万円を少し超えるくらいとなっています。

意外と知られていませんが、全国各地に免許が取得できる教習所がありますのでお住いの地域から近い場所を探してみてください。

オンラインで学科を受講できるコースが設立されるなどグローバルになってきたので、時間の節約にもつながります。

気になったらまずは、詳しい受験案内などが書かれてある資料請求から始めてみましょう。

ご自身のライフスタイルに合わせたコースでぜひ免許を取得して楽しいクルージングライフをお楽しみください。