自然と一体となるようなクルージングが楽しめるセーリングヨット。
日々の喧騒を忘れて風や海の流れに身を任せて楽しむクルージングはまさに自分へのご褒美です。
そんな極上の時間を提供してくれるのがDehler(デヘラー)ブランドのセーリングヨットです。
今回はDehler社のセーリングヨットについてご紹介します。
出典 : http://features.boats.com/
ドイツ生まれの造船会社Dehler社とは?
Dehler社は1963年にWilli Dehler(ウィリー・デヘラー)が立ち上げた会社です。
1966年に初めてのモデルを発表します。
キールセンターボードと取り外し可能なコーチの屋根を持つキャビンボートは1982年までで約4,000台を生産したロングヒット商品となります。
こうして早い段階でドイツで成功を収め、ドイツのセーリングヨットの大手メーカーになりました。
1970年代には革新的なボートを開発してボートレースに参加します。
中でも470ディンギーで活躍し、1976年のオリンピック大会で金メダルを取る快挙を成し遂げます。
ですが1979年以降は低迷が続き、1995年には経済危機に陥ってしまいます。
1998年にNeptunusグループに引き継がれ、47フィートまでの新しいモデルが発売されます。
2004年にDehlerはオランダのビジネスマン「Wilan van den Berg」に販売され、ヨットデザイナーの「Simonis Voogd」と協力して急成長を遂げます。
順調に思われたDehler社の復活ですが、2007年~2008年の金融危機によりまたしても倒産してしまいます。
2009年にドイツのHanseYachtsに引き継がれ今に至ります。
2012年にはFreienohlのDehler工場の閉鎖を発表し、生産拠点をGreifswald(バルト海)のHanseYachts本社に移転しました。
時代の荒波に揉まれながらも必死に操業を続け、生き抜いてきたDehler社はそのブランドを無くすのは惜しいと思われるほど造船技術は素晴らしいものです。
デザイン性にも富んでおり、長年のファンが多数います。
次はDehler社のセーリングヨットを実際のモデルを参考に解説していきます。
Dehler社のセーリングヨット エクステリア
熟練した専任の技術者が造り上げる船体はレースで培ったノウハウはもちろん、半世紀以上もの長い歴史の中で洗練されてきたデザインとなっています。
ただのセーリングヨットではなく、素人でも簡単に快適なクルージングを楽しめるのがDehler社のセーリングヨットの特徴です。
各モデルごとにその形や工夫は少し異なり、同じブランドですがどことなく別のブランドのような雰囲気が出ています。
サイズをそのまま変えたのではなく、それぞれ魅力があるセーリングヨットを実際に販売されているモデルの中から3つご紹介します。
DEHLER46
出典 : http://d19vj6yy87fjj8.cloudfront.net/
Dehler社を代表するモデルで、現在販売されている中では一番大きなモデルとなっています。
このモデルは力強いクルージングが魅力的で、その立派なマストとメインセールは目を引く出来栄えです。
無駄を一切感じさせないボディは船体が大きくとも前へ進む推進力を極限まで高めています。
幅が比較的広いので波が穏やかな日はもちろん、日本のような外洋に面している海域でも快適なクルージングが楽しめます。
デッキには大きなサンパッドがあるので、停泊中は優雅に日光浴を楽しめます。
映画や雑誌などでしか見たことがないようなセレブリティな生活を思いっきり満喫できます。
ドイツのみならず世界各国で競争が激しいヨット業界で倒産の危機を何度も回避してきたDehler社の魅力が一番伝わるモデルではないでしょうか。
Dehler 38
出典 : http://newimages.yachtworld.com/
全長38フィートとDehler社が販売しているモデルの中では中間の大きさで、日本で楽しむのには一番手頃でオススメなモデルとなっています。
ヨーロッパのヨット・オブ・ザ・イヤーで「[パフォーマンス・クルーザー」部門で優勝し、世界中から注目されているボートです。
その素晴らしさは見た目だけでなく、性能・デザイン・品質で高く評価されています。
高級感を感じさせるホワイトを基調としたボディ・メインセールは華々しさをアピールするだけでなく、清潔感溢れる清楚な佇まいです。
もちろん快適な航行を楽しめるので、海上を気の向くままに走らせて非日常感を思いっきり満喫できます。
まさにコストパフォーマンスに優れた一艇と言えるのではないでしょうか。
DEHLER 29
出典 : http://dehler.forzaweb.nl/
Dehler社のセーリングヨットの中でも一番小さなモデルで、その全長は29フィートしかありません。
小さな見た目ですが最高の安全基準で造られていて、強度とダイナミズムは他のヨットに後れを取りません。
取り扱いが非常に簡単で、全ての気象条件で優れた乗り心地を実現しています。
レガッタヨットの扱いが不慣れな人にオススメなので、帆船デビューを考えているという人はぜひこのモデルの購入を検討してみてください。
Dehler社のセーリングヨット インテリア
船体が大きなものから小さなものまで大きさに関わらずラグジュアリーな内装をしています。
大きなモデルはその広さを生かした設計で、快適なクルージングを楽しめるようになっています。
小さなモデルでも限りあるスペースを上手く利用し、デッドスペースを有効活用しています。
これも長年のノウハウがあるからこそ出来る設計と言えるでしょう。
次は先程の3モデルの内装を写真付きで解説していきます。
DEHLER46
出典 : http://www.mondialbroker.com/
ホワイトと木目調のツートーンの内装は気品を感じる上品な内装となっています。
海上で過ごす優雅なひと時をさらに特別なものへと変えてくれる船内は、ディティールにまでこだわって造られています。
細やかな工夫が大きな違いを生み、世界で評されるヨットへとなったことが写真からもうかがい知れます。
ゲストと一緒にゆったりと座れるメインダイニングはソファテーブルもあり、楽しい食事をみんなで楽しめます。
洋上であることを忘れ、リラックスしていつもよりも話に花が咲くこと間違いないでしょう。
コンパクトながら全てがそろっているキッチンスペースもあるので、自慢の手料理を振舞うなんてことも。
出典 : https://www.cruisingworld.com/
Dehler 38
出典 : http://www.yacht.de/
落ち着いた印象の船内は日々の喧騒を忘れ、非日常であるクルージングを楽しむのには最適です。
少し照明を落とせばそこはもう自分だけの大人な空間。
テーブルを囲んでワインや軽食をゲストや家族ともに楽しめばより一層楽しい時間となるでしょう。
38フィートのヨットの船内とは思えない程広々としているは幅が広いセーリングヨットだからこそ。
キャビンも船首のデッドスペースを無くすようにベッドが設置されています。
自分の好きな柄を取り入れれば個性がより強く出るので、自分だけの部屋にできます。
出典 : http://www.yacht.de/
DEHLER 29
出典 : https://cache.apolloduck.com/
29フィートと決して大きいとは言えないサイズですが、その船内は驚くほど広々としています。
船内へ入ってすぐ左手側にはコンパクトなキッチンがあり、海上で料理を楽しめます。
さらに進むとソファとテーブルがあり、団らんのひと時を過ごすには十分すぎる程のスペースがあります。
暗くなりがちな船内ですが、明るい色使いにするだけでなく、横幅が広く景観を損なわない自然な窓を付けることで自然光を取り入れやすくしています。
そんな団らんスペースを抜けるとキャビンがあります。
とてもシンプルな造りですが、照明もしっかりとあるので不自由なく利用できます。
シンプルだからこそ自分でインテリアを加えてみたり、ちょっとした工夫でさらに快適な船内へとなるでしょう。
出典 : http://wordpress.westyachting.de/
Dehler社のセーリングヨットを購入するには
では実際にDehler社のセーリングヨットを購入したい場合はどうすればいいのでしょう。
これほど魅力的な船が日本へ入ってこないはずはなく、正規ディーラーがしっかりとあります。
「株式会社135イースト」というヨット専門販売会社が新艇の輸入販売を行っていて、Dehler社の正規ディーラー契約をしているのもこの会社です。
株式会社135イーストの本社は兵庫県西宮市にあります。
Dehler社のセーリングヨットの購入をお考えの方はぜひ「株式会社135イースト」へ一度問い合わせをしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はDehler社のセーリングヨットをご紹介しました。
国内外で評価されているドイツのセーリングヨットで、大小問わず素晴らしいクオリティでした。
賞を受賞するなどしっかりと評価もされていてその経歴も申し分ありません。
サイズも大きすぎず、日本で楽しむのには最適ではないでしょうか。
ぜひDehler社のセーリングヨットで快適なクルージングを楽しんでみてください。