クルーザー乗りの憧れと言えば100フィート超えるメガヨットですよね。
圧倒的な存在感と美しいフォルム、豪華な内装は一度は乗ってみたい船です。
メガヨットビルダーは数えるほどしかありませんが、その中でも異端児とも呼べるのがトルコのAES Yacht。
最先端技術でスチールとアルミのメガヨットの製作していますが、日本での知名度はまだ高くありません。
そこで今回は、「AES Yacht」についてご紹介していきます。
出典 : https://www.superyachttimes.com/
AES Yachtについて
AES Yachtはトルコのトゥズラを本拠地に活躍する造船所で、造船はもちろんメガヨットの修理などサービス事業も行っています。
2003年にトルコのヤードネッドシップグループが立ち上げた35メートルのモーターヨット「フェニックス」号を2013年にAES造船所にて改修をしたのは記憶に新しい出来事です。
2017年現在は「プロジェクトICE」と呼ばれるメガヨット造船計画の真っただ中です。
この計画では68m / 223ftもの巨大なメガヨットを造船する計画で、2018年に完成予定となっています。
プロジェクトアイスは、スチール製の船体とアルミニウム製の上部構造にチークデッキを備えています。
2台の2,000hpディーゼルエンジンを搭載モーターヨットプロジェクトアイスは17ノットの最高速度が可能で、14ノットの快適なクルーズが可能です。
ここまで巨大なヨットを造る技術に加え、メガヨットの中でも速いノット数はAES Yachtの高い技術力が伺えます。
今回はこのプロジェクトアイスで造られている「M / Y DAY’S 68M」と「M / Yヴィクトリア71M」の外装・内装もご紹介していきます。
まずは2モデルの外装から見ていきましょう。
AES Yachtメガヨットのエクステリア
AES社のメガヨットはその全てが洗練されたデザインで、他に類を見ない圧倒的な造りです。
船体がスチールとアルミニウムで構成されているので陽の光を浴びれば美しく光り輝き、宝石のような眩さです。
思わず時間を忘れて眺めてしまうその美しさは無駄が一切ない美しさだからこそです。
そんなAES yachtのメガヨットですが、実際のモデルの写真を参考により詳しく解説していきます。
M / Y DAY’S 68M
これぞメガヨットというその見た目は見る者を圧倒し、王者の風格を感じられる素晴らしい造りです。
美しい曲線の船体に何層にも積み重なったデッキは横から見れば要塞のような印象を与えます。
船首は波を切り裂き、どっしりとした船体は激しい荒波でも安定したクルージングを約束します。
デッキにはヘリポートを備え、陸上との行き来もヘリコプターを使って快適に済ませられます。
さらに船尾には大きなプライベートプールもあり、クルージング中や停泊中に水平線を眺めながらプールを満喫できます。
もちろん船尾から海へ入って海水浴を楽しんでも良しの贅沢仕様となっています。
セレブが休日を過ごすために作られた究極の一艇と呼べますね。
M / Yヴィクトリア71M
出典 : http://www.charterworld.com/
スタイリッシュで中世の船のような雰囲気を残したデザインの船です。
AES Yachtの中でも最大の大きさで、全長71メートル,232フィートもあります。
ホワイトとネイビーブルーのコントラストが美しい船体で、航行させれば白波が加わり幻想的な姿へと変身します。
どんな波をも乗り越えられそうなフォルムは最高で20ノットでの航行が可能で、その技術力の高さがうかがい知れます。
船首はまっすぐで前へ突き進むデザインですが、後部は流動的で後方へ流れる水の流れのようなデザインをしています。
このデザインがエレガントで優雅な雰囲気を作りだしているのです。
見た目からは分かりにくいですが、5層構造になっているので内装もかなりのものです。
AES Yachtメガヨットのインテリア
メーカーの特色が色濃く出てくるのは外装よりも内装です。
モダンでエレガントなホテルの一室のような空間から現代美術館のような洗練されたデザインなど様々です。
AES Yachtの場合はM / Y DAY’S 68Mが落ち着ける5つ星ホテルのような空間、M / Yヴィクトリア71Mは現代美術館のような空間となっています。
2モデルのインテリアも詳しく見ていきましょう。
M / Y DAY’S 68M
全体的に明るい印象のメインダイニングは結婚式場のような純白で穢れのない姿をしています。
照明にもこだわり、家具の色を最大限生かして明るすぎず暗すぎず、心から落ち着ける絶妙の雰囲気を作り出しています。
ゲスト共にテーブルを囲んで食事を楽しんだり、ソファで寛ぎながらシャンパンを楽しむなど日々の疲れを癒してくれる空間がそこにはあります。
カーテンを開ければ程よい自然光が船内を満たし、まるでオーシャンビューの一流ホテルにいるかのような感覚に。
夜は窓からの展望を楽しみながら食事をすればより一層楽しくなること間違いなしです。
船内唯一のプライベート空間であるキャビンももちろんラグジュアリーさを忘れていません。
木目調の床・家具を使用することで温かみを出し、ゆったりと非日常を満喫できる造りとなっています。
キャビンはとても広く、思わずクルーザーの中にいることを忘れてしまいます。
照明を落としてベッドへ横になれば快適なベッドがあなたを眠りへと誘います。
出典 : https://www.superyachttimes.com/
M / Yヴィクトリア71M
出典 : https://www.yachtcharterfleet.com/
内装がそのまま現代美術として扱われそうな不思議なクルーザーはおそらくこのモデルだけではないでしょうか。
モノトーンを基調とし、色の強弱を照明によって作り出すダイニングは円形というクルーザーとは思えない設計です。
ダイニングテーブルは中国料理店にあるような円卓テーブルで、映画の緊張感あるワンシーンに使われそうな雰囲気です。
他の部屋では開放感あふれる窓が設置されており、遠くの水平線まで一望できるので水平線に沈む夕日や遠い町明かりなどを船内から楽しめます。
キャビンはクリーム色を基調としていて、落ち着ける雰囲気となっています。
ですがベッドは独特な形で、平べったいベッドは特に目を引きます。
このようにとても個性の強い芸術品のようなメガヨットとなっています。
出典 : https://www.yachtcharterfleet.com/
出典 : https://www.yachtcharterfleet.com/
AES Yacht プロジェクト ICE
出典 : https://www.boatinternational.com/
現在着工中のプロジェクトアイスですが、2017年現在どこまで進んでいるのでしょうか。
2018年完成予定で造船は進められていて、毎年9月末から10月の頭まで開催される「モナコヨットショー2018」に出展が予定されています。
2017年7月24日に公開された情報ではスチール製船体とアルミ製の上部構造は大体完成しています。
モナコヨットショー2018まで約1年ありますが、M / Y DAY’S がお披露目されるのが待ち遠しいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「AES Yacht」についてご紹介しました。
イタリアの有名なメガヨット会社に比べるとまだまだ知名度は低いですが、外装・内装のデザインや造りはメガヨットの中でもトップクラスです。
今後注目されること間違いなしの造船会社で、2018年のモナコヨットショーがとても楽しみですね。
一度その目で見てみたい方はぜひモナコヨットショー2018年のチケットを入手してみてください。
メガヨットの完成披露に立ち会える機会はそうそうないので、とても貴重な経験になるでしょう。