憧れのクルーザー購入が現実的に!?クルーザー、ヨットの共同購入方法について

最終更新日 : 2017.11.16

仕事で忙しい社会人のたまの休みは有意義な時間を過ごしたいものです。

海外のセレブのようにクルーザーで海上へ出かけて優雅な休日を過ごしたいですよね。

クルーザーの購入と聞くと、とてもお金のかかりそうなイメージがありますね。

自分の所得じゃそんなの夢物語だと思っていませんか?

実際、値段は様々ですが数千万円~数億円するものがほとんどです。

70平米3LDKのマンションが都内近郊で5000万円もするので、

クルーザーに家より高い金額を出すというのは一般庶民にはピンと来ない消費活動ではないでしょうか。

しかしながら、何千万、何億という値段のクルーザーを購入するエグゼクティブ層が増えてきているのも事実です。

そんな手の届かないクルーザーの購入が、共同所有という形で現実化するかもしれません。

現代はシェアリングエコノミーの時代となってきました。

クルーザーを共同所有する方法や、メリット、デメリットを解説していきます。

クルーザー

クルーザー(小型船舶)の登録制度について

自動車やバイクには車両登録制度がありますが、平成14年まで小型船舶には登録制度がありませんでした。

不法投棄や取引でのトラブルなどがあり、政府は平成13年7月4日に「小型船舶の登録等に関する法律」を公布し、平成14年4月1日から小型船舶登録制度が開始されました。

これにより登録していない船では航行や取引ができなくなり、登録に関する手続などが規定されたのです。

この法律で対象となる船舶は条件がありますので詳しくご紹介します。

クルーザー種類

小型船舶登録の対象となる船舶

まず小型船舶登録の対象となる船舶は総トン数20トン未満の船舶が対象となります。

そこから推進機関、つまりエンジンの有無で対象となる船舶が異なってきます。

エンジンを積んでいる船は全長3メートル以上かエンジン馬力が20馬力以上のものが対象です。

エンジンを積んでいない帆船(セーリングクルーザー)は全長12m以上が対象です。

セーリングクルーザーの場合は長さ12m未満でも以下に該当するものは対象となります。

  • 国際航海に従事するものの
  • 沿海区域を超えて航行するもの
  • 人の運送の用に供するもの

これらに該当する船が共同購入に適しています。

次は実際に船を購入・維持にどれくらいの費用がかかるのか見てみましょう。

お金

クルーザーの購入・維持にかかる費用

では一体クルーザー購入・維持にどれくらいの費用がかかるのでしょう。

クルーザーと一言で言っても中古艇なのか新艇なのかで購入費用に違いが出てきます。

また、船体のサイズでも価格が変わります。

今回は25フィート前後の中古艇を買ったとしてその費用について解説していきます。

25フィート前後の中古艇は予算500万~750万円と考えれば状態の良い物が購入できます。

そこに燃料代・オイル交換代・冬季点検・船舶検査代・保管料・任意保険といった維持費がかかります。

燃料代は乗れば乗るほどかかりますが、あとの料金は殆ど決まっています。

オイル交換は年に一度でおよそ2万円程、点検費用も年に一度で一回約1万円程です。

船舶検査代は6年間で49,200円掛かるので一年あたり8.200円となります。

そしてマリーナでの保管料ですが、場所によりますが大体30万円弱かかります。

地方だともっと安いのですが、東京や神奈川のマリーナは比較的高めです。

任意保険は加入義務のない保険ですが、万が一に備えて加入することをオススメします。

任意保険も保険会社によって若干の違いはありますが、大体10万円程度となっています。

ここまでをまとめると船体で500万~750万円、維持費に約438,200円+ガソリン代がかかる計算となります。

ちょっと購入は厳しいかな~という人でも共同購入を利用すればクルーザーを所有できます。

次はクルーザー共同購入のメリットについてご紹介します。

クルーザー共同購入のメリット

クルーザー共同購入のメリットで真っ先に思いつくのが金額が安くなることですよね。

例えば2人で1隻のクルーザーを購入すれば船体代も維持費も半額になります。

10人で購入すれば価格は1/10にまで下がります。

もちろん金銭面以外にもメリットはあります。

クルーザーは乗らないとその分劣化するスピードが速くなります。

定期的に動かさないと故障するリスクが高まるのでわざわざ時間を割いてエンジンをかけたりしなければいけません。

複数人で定期的に動かすことが出来る環境を作る事でそのリスクを回避することができます。

更に船に何か異変が起こっても頻繁に動かすようであればすぐに気づくことができます。

共同購入はクルーザーを長く、効率よく使う手段としては最高なのです。

ですが、クルーザーの共同購入はメリットのみではありません。

次はクルーザーの共同購入のデメリットをご紹介します。

クルーザー

クルーザー共同購入のデメリット

お金が絡むことなので、もちろん金銭面で揉める可能性があります。

もし共同購入したパートナーの景気が悪くなり、手放したくなる可能性もゼロではありません。

いかにお互いが船好きでその人を信頼していたとしても裏切られてしまってはそれで終わりです。

中古艇を買った際にありがちなのが故障トラブルです。

例えばAさんという人とBさんという人の三人で共同購入をしたとしましょう。

Aさんが乗った後に自分が乗るとして、出港してすぐに不調が出たとしたら誰の責任となるのでしょう。

Aさんが自分のせいじゃないと主張したらとても面倒で嫌な思いをしてしまいます。

また、自分以外の人が船を破損させてしまって自分が利用できなくなるリスクもあります。

船の清掃関係もよく揉めるポイントです。

使用後は綺麗な状態にしなければいけませんが、ルーズな人は掃除が甘かったりしないなんて人も。

一番汚れやすいトイレが汚いと楽しいクルージングも楽しくなくなってしまいます。

さらに、共同購入の人数が増えればオンシーズンの夏に自分が利用したい日に利用できないという可能性も出てきます。

こういったデメリットを回避するためにはどうすればいいのでしょう。

次はクルーザーを共同購入する際のアドバイスをお伝えします。
パーティー

クルーザーを共同購入する際のアドバイス

先程ご紹介したようなデメリットを回避するには予め利用する日を決めるなどルールを作る必要があります。

トラブルを避けるために各自で決めたルールはしっかりと明文化し、同意の署名をしましょう。

また、信頼性の欠ける人物や良く知らない人とは共同購入をしないようにしましょう。

美味しい話に乗っかって見たら詐欺まがいの内容だったなんてクルーザーの共同購入以外にも沢山あります。

一番いいのは親戚同士で購入したり、会社で親密な関係にある人などでしょう。

ぜひそういった人と共同購入をしてみてください。

密かな人気のシェアリングサービス

共同購入もデメリットが多いしそもそも共同購入を持ち掛けられそうな人もいないけどクルーザーに乗ってみたいと言う人もいるでしょう。

そんな人にオススメなのがシェアリングサービスです。

自分の利用シーンに合った船を検索・予約し、一日レンタル出来ると言う画期的なサービスです。

自分で免許を持っていればプレジャーボートのみをレンタルし、快適なクルージングを楽しめます。

基本的にレンタカーと同じシステムなので何も心配することはありません。

また、免許を持っていないと言う人でもクルーザーと一緒に操縦してくれる船長も手配してくれるものもあります。

快適で安心のクルージングを楽しみたい人に大変人気となっています。

そんなシェアリングサービスを提供しているのが「ankaa(アンカー)」というサイトです。

利用したい地域を選択し、価格帯を決めれば条件に合うもののみをピックアップしてくれます。

共同購入をする前にクルージングがどのようなものなのか体験したいという人もお試しで利用してみてはいかがでしょうか。

シェアリングサービス

まとめ

いかがでしたか?

今回はクルーザーの共同購入についてご紹介しました。

手が出しにくいと思われがちなクルーザーですが、共同購入をすれば比較的簡単に手の届くものとなります。

色々なメリット・デメリットはありますが、それをクリアすれば最高のマリンライフが楽しめます。

信頼できる人を見つけてぜひ共同で購入してみてください。

また、共同購入がちょっと怖いと言う人にはシェアリングサービスもオススメです。

自分の利用したい日を選んで料金を払うだけなので、維持費などを気にする必要がまったくありません。

ぜひこちらも利用してみてください。