セーリングヨットやモータークルーザーの造船所(ビルダー)と言えば地中海沿岸やアメリカ東海岸などに集まっているイメージがありますよね。
あまり知られていませんが、日本にもセーリングヨットビルダーがあるのです。
今から約80年前に創立したヨットビルダーが今回ご紹介する「岡崎造船所(OKAZAKI)」です。
世界一周に耐えうる木造船やガラス繊維を使用した現代的なモデルまで様々な種類を造船してきました。
今回は岡崎造船所(OKAZAKI)を詳しくご紹介します。
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岡崎造船所とは?
日本にセーリングヨットビルダーがあったの?と以外に思われるかもしれませんが、岡崎造船所の創業は昭和5年7月10日と約80年もの間日本でセーリングヨットを造り続けています。
岡崎造船所は香川県の瀬戸内海に浮かぶ小豆島にあります。
現在船体に使われる素材はガラス繊維が主流となっていますが、岡崎造船所はそのガラス繊維が登場する前から木造のセーリングヨットを造船していました。
世界一周を目的として作られた木造のセーリングヨットは進水から40年以上経っているのに未だに現役で活躍しているものもあります。
進水式から40年以上も使い続けられるのは木造船をこまめにメンテナンスしているのはもちろんですが、岡崎造船所の高い技術力で作られたからこそでしょう。
80年以上の歴史を歩み、未だに進化を続けている岡崎造船所は純国産ヨットビルダーとして磐石の地位を確保しています。
外洋に面していて潮の流れが激しい日本の海域でも快適かつ安全にクルージングを楽しめる高品質なヨットを造り続けています。
大量生産はせず、一艇一艇丁寧に造り上げるこだわりはまさに日本人の職人気質と言えます。
そんな岡崎造船所が造るセーリングヨットをより詳しく見ていきましょう。
岡崎造船所のセーリングヨット エクステリア
海外の高級ヨット会社のセーリングヨットと比べても何ら遜色のないボディは見ているだけで気分が高まります。
ホワイトを基調としたオーソドックスなものからツートンカラーで美しいコントラストのものまで種類は様々です。
長い年月をかけて研ぎ澄まされてきた船体は一切の無駄がなく、海上を航行するうえではこれ以上の設計はあり得ないでしょう。
老舗のジャパンブランドだからこそ実現できる高い技術力と洗練されたデザインを心行くまで楽しみたい人にはとてもオススメです。
次は実際に販売されているモデルを参考にどういった外装なのかより詳しく見ていきます。
OKAZAKI 401
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
岡崎造船所が販売しているセーリングヨットの中で最大級の大きさを誇るモデルです。
一切の妥協を許さずに造り上げたヨットはより高い品質を求めるオーナーのお眼鏡に適うでしょう。
慎ましくもラグジュアリーさを感じさせる外装は思わず見入ってしまう素晴らしい出来栄えです。
まさに岡崎造船所の集大成とも言えるハイグレードモデルとなっています。
日本のマリーナでも保管のしやすい全長12.50mですが、実際目にしてみるとそれ以上の迫力を感じます。
純国産ながら海外の高級セーリングヨットに負けない現代的なモデルです。
OKAZAKI 33 DeckSaloon (Cタイプ)
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
全長約9メートルのこのモデルは機能性を重視した造りとなっています。
パワフルでスリリングなセーリングを楽しめるだけでなく、突然の悪天候でも強く安定した航行をしてくれます。
もちろんその耐久力はロングクルージングでも効果を発揮します。
ホワイトとブラックのツートンカラーで統一された船体は都会的で洗練された印象を与えます。
さらにマストの直線的なデザインがさらにモデルの美しさを掻き立てています。
ワンランク上のクルージングを楽しみたいのならこのモデルを選んでみてはいかがでしょうか。
PIONIER 9
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
リリース以来根強い人気となっているモデルです。
セーリング初心者でも扱い造りで、素直で堅実なクルーズが楽しめます。
ホワイトを基調とした外装は、太陽の光を浴びれば光り輝き、洋上に浮かぶ一粒のパールのような印象を与えます。
もちろん小さくとも爽やかで快適なクルージングが楽しめます。
予算の関係で海外の高級セーリングヨットは厳しい人やセーリングヨットは初めてという人にオススメとなっています。
岡崎造船所のセーリングヨット インテリア
純国産セーリングヨットだから内装も和風?と思われがちですが、実はそうではありません。
岡崎造船所の内装はアンティーク調で、上質な大人の休暇を過ごすには最適な空間となっています。
造船技術だけでなく、内装にも力を入れていることが伝わってきます。
限りあるスペースを有効に使うのは日本人ならではの知恵ではないでしょうか。
次は先程ご紹介した3モデルの内装を詳しく解説していきます。
OKAZAKI 401
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
時代の流れを感じさせるアンティーク調の家具は緊張感を和らげ、リラックス効果の高い内装となっています。
照明を少し落とせば上品な大人の隠れ家のような雰囲気に早変わり。
各所に自然の光を取り入れられるように窓が設置されているので、朝や昼は明るく華やかな印象です。
約13メートルの船の中とは思えない程広々としていますが、キッチンやテーブルなど快適に過ごすのに必要なものは全て揃っています。
ソファテーブルとは別にデスクもあるのでちょっとした作業も行えます。
寝泊りをするのに使うキャビンはシンプルなデザインで、デッドスペースを有効活用した設計となっています。
あえてシンプルにすることで、自分好みに変えられるのでちょっとした遊び心を加えてみてはいかがでしょうか。
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OKAZAKI 33 DeckSaloon (Cタイプ)
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コックピットが船内のあるモデルで、悪天候でも船内からの操船ができます。
さらにコックピットの後ろにはカウンターソファがあるので団らんを楽しみながらクルージングも楽しめます。
船体の上に乗るように設計されているので見晴らし良く、船内に居ながら臨場感あるクルーズを体験できます。
キャビンは少し手狭ですが、それもセーリングヨットの醍醐味です。
機能性を重視したモデルだけあって内装をあまり気にしない人向けと言えますね。
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PIONIER 9
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
OKAZAKI 401をそのまま小さくしたような設計で、基本的な配置は変わっていません。
ですが、このモデルの全長は10mもありません。
それなのに船内にはキッチンスペースも確保してあります。
船外にはシャワーも設置されているので海で汚れたりしても洗い流せば不快感無くクルーズを楽しめます。
派手に着飾らず、木のぬくもりを感じられる優しい内装ですね。
出典 : http://www.okazakizosen.co.jp/
岡崎造船所のセーリングヨットを購入するには
岡崎造船所はディーラーがないので、セーリングヨットを購入したい方は直接岡崎造船所にお問い合わせください。
また、価格についてもお問い合わせとなるので、気になるモデルを見つけた方は電話やメールなどで問い合わせてみてください。
今回は岡崎造船所のプロダクションシリーズについてご紹介しましたが、大きさやデザインを変えたカスタムコレクションもあります。
自分だけのオーダーメイド艇を造ってみたいと言う方はぜひ岡崎造船所に相談してみてください。
岡崎造船所公式ホームページは「こちら」
まとめ
いかがでしたか?
今回は岡崎造船所のセーリングヨットについてご紹介しました。
岡崎造船所は日本で80年以上もヨットを造り続けてきた老舗ヨットビルダーです。
日本でも扱いやすいサイズで、波の荒い海域でも快適にクルージングが楽しめます。
日本でセーリングヨットを購入したい人はぜひ岡崎造船所のセーリングヨットを購入してみてはいかがでしょうか。