風を動力に優雅に進むセーリングヨットは世界中で愛され、オリンピック競技としても有名です。
近年のセーリングヨットはラグジュアリーな外装・内装をしていてモータークルーザーに負けない魅力があります。
セーリングヨットビルダーの中でもひと際存在感があるのがドイツ証券取引所にも上場しているHNSE(ハンゼ)社です。
今回はこのHANSE社についてご紹介します。
出典 : http://www.windcrafthanse.com/
HANSE社について
まずはHANSE社がどのようなヨットビルダーなのか見ていきましょう。
HANSE社は1990年に設立されたヨットビルダーで、1993年に最初のモデルである「Hanse 291」を発表します。
このファーストモデルが飛ぶように売れ、HANSE社はセーリングヨット界でその頭角を現していきます。
1990年代後半にHANSE社はヨットデザイナーの「Judel・Vrolijk」とコラボし、2003年までに最大で53フィートもの大型セーリングヨットを8モデルも世へ送り出しました。
そして企業が一気に成長する2000年代に入るとHANSE社は様々な企業の買収をスタートします。
2006年に、同社はノルウェーのパワーボートメーカーであるFjord Boats ASの大半を買収し、海上用パワーボートの開発に着手しました。
2007年には英国のムーディー ブランド(セーリングヨット)も買収します。
その翌年の2008年にはグライフスヴァルトに工場を拡張し、更なる生産力向上を実現します。
しかし2007年~2008年の金融危機の煽りを受けてHANZE社だけでなくボート業界は世界的な販売不振へと陥ります。
規模を縮小してなんとか不況を乗り切り、2017年にはカタマラン市場へと参入しています。
そんなHANSE社のセーリングヨットは洗練されたデザインとラグジュアリーな内装が世界中のセレブに人気で、今でも購入者が絶えません。
次はHANSE社が実際に販売しているセーリングヨットを見ていきましょう。
HANSE社のセーリングヨット外装
HANSE社のセーリングヨットは外装のカラーリングにこだわっていて、どのモデルも個性に富んでいます。
さらにセールの色もボディカラーに合わせて一番合う色を選択しています。
カラーリング以外にもボディ自体もセーリングヨットとしての完成度が高く、抜群の安定性と推進性が特徴です。
次はサイズの異なるモデルをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
HANSE 675
出典 : https://www.yachts.group/
クリーム色のボディにグレーのセールが特徴的なこのモデルは現在販売されているモデルの中では一番大きく、HANSE社を代表する一艇です。
独特のカラーリングはそれだけでも個性が出ていますが、外装面での特徴はなんといっても船首から船尾にかけての美しいボディラインでしょう。
航行するのに最適な角度で研ぎ澄まされた曲線美は日本刀を思わせる美しさです。
そして過ごしやすいように設計されたサロンに幅広くスペースの取られた甲板は停泊中にくつろぐには最適な空間となります。
HANSE 455
出典 : https://www.yachts.group/
まさにこれぞ高級セーリングヨットという雰囲気を纏ったこのモデルは全長14メートルの中型セーリングヨットです。
無駄なものをそぎ落とし、高級感を演出するデザインは長年成長を続けてきたHANSE社らしいデザインです。
純白のボディにウッド調の甲板、そのスタイリッシュさを邪魔しないウィンドウは四角く縁取られています。
セールも明るい色を使用し、遠目から見てもラグジュアリーな雰囲気を感じられます。
操船性にも優れているので、セーリングヨットを乗りなれていない人でも安心です。
HANSE 315
出典 : https://www.yachts.group/
オレンジ色のセールが眩しいこのモデルはHANSE社の中では一番小さなモデルで、全長が約9メートル程しかありません。
ですがその小ささを感じさせない程の迫力を感じるのは立派なセールに美しいボディカラーが他のヨットにはない色使いだからこそでしょう。
セールはオレンジとホワイトを合わせ、美しいコントラストを演出し、ボディカラーは海と同じスカイブルーにしています。
海・太陽との一体感を感じられる素晴らしいデザインとなっています。
日本で楽しむのにもこれほど最適なサイズはないでしょう。
他の人からの注目を嫌でも集めてしまうセーリングヨットで旅に出てみてはいかがでしょうか。
HANSE社のセーリングヨット内装
HANSE社のセーリングヨットは内装にも力を入れています。
そのこだわりは一流ホテルの一室にも引けを取りません。
船内のラグジュアリーな空間でずっと過ごしていたくなる程で、永遠に楽しみたい至福の時が楽しめます。
外装と同様に各モデルごとに個性があり、同じ内装はひとつもありません。
ディティールにまでこだわり作れている内装をご紹介していきます。
HANSE 675
出典 : https://www.yachts.group/
こちらのモデルの船内は全体的に明るく、開放感あふれる船内は時間を忘れてバカンスを満喫するのに最適な空間となっています。
明るい色で統一されており、天井にも窓を設けることで自然光を取り入れやすくして暗くなりがちな船内を明るくしています。
夜に照明を消せばこのサロンから星空を眺めるなんてことも出来ます。
シンプルなキャビンはより明るく、清潔感溢れる仕上がりとなっています。
自分で好みのインテリアを追加すればそこはもう自分だけのプライベート空間の出来上がり。
心行くまで自分だけのキャビンをお楽しみください。
出典 : https://www.yachts.group/
HANSE 455
出典 : https://www.yachts.group/
モダンなテイストの船内はLED照明で船内をより広く見せる工夫もしています。
決して大きなサイズとは言えないセーリングヨットですが、船内は驚くほど広々としています。
ゲストや家族と語らうテーブルは10人程が座れるので招いた人全員と楽しいひと時を過ごせます。
キッチンスペースもあるので自慢の手料理を振舞ってみるのもヨットの魅力の一つです。
キャビンはデッドスペースを有効活用したデザインとなっています。
開放感ある天窓にLED照明を使い、明るく透き通るような印象を与えます。
上質な時間を楽しめるラグジュアリーな内装と言えますね。
出典 : https://www.yachts.group/hanse/gb/boats/hanse-455/specification.html
HANSE 315
出典 : https://www.yachts.group/
マホガニースタイルの船内はポップでキュートな印象です。
重厚感のあるウッド調のテーブルや家具に明るい印象のソファやフローリングを合わせることで美しさを感じるコントラストとなっています。
さらに一番小さなモデルとは思えない程広く見せる工夫もされているのはさすがです。
約9メートルの船内にはなんとキッチンも完備しています。
その反面キャビンは少し手狭ですが、それもセーリングヨットの醍醐味です。
限りあるスペースを有効活用した工夫が各所に散りばめられたモデルです。
出典 : https://www.yachts.group/
HANSE社のセーリングヨットを購入するには
ここまでHANSE社のセーリングヨットについてご紹介してきましたが実際に購入するにはどうすればいいのでしょう。
HANSE社の正規ディーラーは日本にあり、神奈川県横浜市にある「株式会社ウインクレル」という会社が輸入・販売を行っています。
株式会社ウインクレルはドイツ系商社で、HANSE社以外にも多数のヨットビルダーとの取引があります。
購入をお考えの方はまずは「カタログの請求」から行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はHANSE社のセーリングヨットについてご紹介しました。
個性に富んだセーリングヨットばかりで、HANSE社の造船するモデルはどの造船会社とも違った雰囲気がありました。
内装もラグジュアリーで、船体のサイズ以上に広々とした印象を受けましたね。
日本でも購入可能なので、ぜひとも日本でドイツのラグジュアリーヨットを堪能してみてください。