背が低めで船内は豪華なつくりの高速巡行クルーザーSUVモデルを多数出しているイタリアのOTAMというメーカーをご存知ですか?
イタリアの地中海を時速100キロ超えの速さで颯爽と走るその姿はまさに海上のスーパーカー。
スタイリッシュな見た目と高速で走る船は強烈な印象と強いあこがれを残すこと間違いないでしょう。
今回はそんなOTAM社が2006年までに販売していたOTAM 55 millenniumについてご紹介します。
出典 : http://www.otam.it/
OTAMとmillennium55とは
OTAM社はイタリアの地中海に面したリグーリア州で1954年7月19日に創設されたモーターボート会社です。
会社名のOTAMは会社を立ち上げたOrganizzazione、Tigullio、 Assistenza、 Motoscafiの頭文字から取ったのです。
リグーリア州では初めてのモーターボート会社で、全従業員50名ほどで3か所の製造工場でボートを製作しています。
60年以上にわたって研究を重ね得た専門知識でOTAM社の船体は構成されています。
荒れた海でもより高い安全性と高い快適性し、船体は波を滑らかで流動的に乗り越えます。
40ノットで巡航している間も快適で、最高速度50~58ノット(モデルによる)を実現しました。
この速度はボート業界でも異例の速さで、OTAM社が長年研究を重ねてきたからこそ実現できるスピードなのです。
さらに速いだけではなく1海里当たりの必要燃料が競合他社の40%以下と驚きの燃費効率も実現しています。
速いスピードで長い間ボートを走らせられるので世界中のセレブやスリルを感じたいお金持ちに愛されています。
このようにOTAM社のボートは高級チェイスボートとしてその名前を地中海に響き渡らせているのです。
OTAM社のヨットの魅力はこれだけではありません。
船内は過ごしやすいラグジュアリーホテルのような内装で、トイレ、シャワールーム、ベッドルームなど生活に必要なものを取り揃えています。
ほかの高級クルーザーに引けを取らないほど洗練された内装はずっとクルーザーの中で暮らせるような感覚です。
今回ご紹介するmillennium55は2005年モデルと2006年モデル、2008年モデルの3種類あります。
今回は市場に出回っている2005年モデルと2006年モデルについて取り上げます。
まずは外装から見ていきましょう。
millennium55の外装の紹介
millennium55は先程も述べたように2005年モデルと2006年モデルがあり、1年違うだけで外装も内装も価格もまったく違います。
基本的に船体のスペックは同じですが、内装と外装にどれほどの違いがあるのか気になりますよね。
その理由を外装から見ていきましょう。
millennium55 2005年モデル
出典 : http://www.otam.it/
白と黒のモノクロで染められた外装はスタイリッシュで風を切って走るために生まれてきたようなフォルムをしています。
50ノットを超えるスピードで走行してもブレず安定した走りを楽しめるのはこの波を切って走る洗練された形にあるわけです。
コックピットからは海を割って走る船首が見え、海上を走る楽しさをダイレクトに感じられます。
エンジンパワーは2490KW、わかりやすいように仏馬力に換算するとなんと脅威の3385馬力となります。
この驚異的な馬力が最高速度54ノット(時速約100キロ)での航行を可能にしているのです。
水上オートバイの最高速で大体35ノット程度なので、その速さはお分かりいただけるかと思います。
このエンジンはCaterpillar社という船舶のエンジンをに作っている企業が製作しています。
圧倒的なパワーでほかの船舶を寄せ付けないスピードを楽しみたい人にオススメです。
millennium55 2006年モデル
出典 : http://www.otam.it/
2005年モデルと大きく違う点はボディの塗装です。
赤土色に染め上げられた船体はまるで巨大な船がそのまま小型になったかのような存在感があります。
最高速度は55ノットと2005年モデルからさらに進化しました。
エンジンは540時間稼働が可能で、燃料タンクも3500Lの大容量です。
一日中走っても良し、停泊してお泊りに使っても良しのオールラウンダーです。
一見2005年モデルと大差がないように見えますが、注目してほしいのはその内装です。
次で両モデルを詳しく比べてみましょう。
millennium55の内装の紹介
船に乗る前に気になるのは外装、船に乗ってしまえば気になるのは内装です。
内装は外装よりも重要で、快適に過ごせるかどうかや自分の好みに合っているかなど重要な点はたくさんあります。
2005年モデルと2006年モデルを比べることで、それぞれの良い点、悪い点を見つけていきましょう。
まずは2005年から見ていきます。
millennium55 2005年モデル
出典 : http://www.otam.it/
2005年モデルの内装は全体を白で統一し、清潔感溢れる仕上がりとなっています。
ラグジュアリーな質感を求める人には少し物足りない感じもありますし、12年前のモデルなので使用感も出ています。
ですがベッドルーム、シャワールーム、空調、テレビなど快適に過ごすアイテムは揃っていますのでストレスないクルージングになるでしょう。
コックピットも白を基調としており高級クルーザーらしい質感が楽しめます。
窓を流れゆく景色を眺めなら快適なクルージングをお楽しみください。
millennium55 2006年モデル
出典 : http://www.otam.it/
2005年モデルを基にして作られたとは思えないほどラグジュアリーな内装となっています。
内装にブラックを取り入れることで大人の落ち着いた質感を演出し、まるでショールームの一室のような雰囲気です。
ベッドルームにはオレンジを取り入れることで、高級感の中に可愛らしさもプラスし、女の子も大喜びの仕様です。
キッチンも備え付けられていますので、海上でのディナーに少しオシャレな演出を加えての食事もお楽しみいただけます。
沖で釣りを楽しんだ後に釣れた魚を料理してふるまってみてはいかがでしょうか。
コックピットは船体と同じ色に塗装されており迫力ある操船を楽しめる仕様になっています。
2005年モデルよりも洗練された内装が特徴の2006年モデルをぜひ購入候補に挙げてみてください。
millennium55の価格
millennium55は10年以上前の船体なので、中古販売しかありません。
海外の販売サイトでもその数は年々減少しています。
2017年現在の価格は1ドル約110円計算で2005年モデルは777,725ドル(約85,909,058円)、2006年モデルで1,017,195ドル(約112,367,497円)となっています。
12年前の中古クルーザーでもこれほどの価格とはさすがイタリアの高級クルーザーですね。
中古艇情報サイト | YachtWorld へはこちら |
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公式サイト | OTAM Yachts 公式サイト |
まとめ
いかがでしたか?
今回はOTAM社のMillennium55についてご紹介しました。
歴史あるOTAM社は現代的なクルーザーを次々と発表しています。
もちろん内装にこだわるだけでなく、エンジンにもこだわり12年前の船体でも54ノットを超えるスピードを出しています。
Millennium55を例にだしてもモデルが違うだけで内装と外装が大きく違い、価格も約3000万円ほどの開きがあります。
もし購入をご検討の方がいましたら海外の販売サイトにメールをしてみてください。