クルーザー界の異端児ともいえるデザインが特徴的なSUVクルーザーを発表したEVO社。
イタリアの地中海で愛されてきたスタイリッシュなデザインとは正反対のデザインは発表当時クルーザー業界を騒然とさせました。
今までとはまったく違う新しいデザインの船にセレブも興味津々です。
今回はそんなSUV yaxhtsを造るビルダー会社のEVO社についてご紹介します。
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO社の歴史とモデル
EVO社は2015年に誕生したばかりのブランドです。
イタリアの職人を集め完璧な品質を提供することを目標に伝統的なスタイルと革新的な技術、そして最先端のデザインを組み合わせ、現代的なラインと実用性を備えた豪華なクルーザーはまさにイタリアを代表する高級クルーザーです。
造船所はイタリアのカンパニア州のコムーネのひとつであるヴィッラ・リテルノの近郊にあります。
クリエイティブな感性と技術的な専門知識、伝統と革新性を兼ね備えた職人が手作りする船は一切の妥協を許さない仕上がりです。
さらにスマートフォンやタブレットからボーダーの開きから基本パラメーターの制御まで、ボード上のすべての機能を操作できる現代的な仕様も組み込まれています。
もちろんデッキの下にあるコントロールパネルからも手動で制御ができるので、不具合や誤作動が起こっても安心です。
操作性の良さも他のクルーザーと比べてはるかに向上しています。
複雑な仕組みと思われがちですが、油圧ポンプによって制御されるすべてのシステムはエンジンルーム内で容易にアクセスでき、ツールを使用する必要もなく、手動で作動させることもできます。
2017年現在EVO社からは「EVO 43モデル」と「EVO WAモデル」の2種類が発売されています。
2018年9月にはEVOR3モデルが、2019年9月にはEVOR5とEVOR6が発売予定となっています。
今回はすでに販売されているモデルを中心に、販売予定のモデルについても少しご紹介します。
EVO社SUVクルーザーの外装
先程も書いたようにEVO社のクルーザーは今まで全世界で造られてきた船首から船尾にかけてスタイリッシュで海を切って進むようなクルーザーではありません。
どっしりと構えられた船首はまるで戦車のようで海を切って進むというよりも海を押しのけて進むといった印象を残します。
そんなゴツいクルーザーですがなんとトップスピードは38ノットもの速度で海上を航行します。
イタリアの現代アートのようなEVO社のデザインをモデルごとに詳しく見ていきましょう。
EVO 43モデル
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO社を代表するこの漆黒のクルーザーはまさに海の戦車の異名を付けるに相応しい見た目をしています。
太陽からの日を燦々と浴びて光り輝くジェットブラックの船体は白波とのコントラストでさらに美しく見えます。
なんとこの船体は樹脂を注入したファイバーグラス製で、快適で効率的な乗り心地になるように設計されています。
870馬力と740馬力の2種類の高性能エンジンを搭載しており最高速度38ノット、巡航速度30ノットでの航行が可能。
燃料タンクを満タンにすれば航続距離は300海里(約547km)が可能で、快適なクルージングをお楽しみいただけます。
EVO社のこだわりはこれだけではありません。
船尾のサンデッキに組み込まれた空気圧で作動する拡張プラットフォームがこの船の一番の魅力です。
ボタンのタッチ一つで船尾の両側がスライドアウトし30秒以内に、利用可能なスペースを40%増加させて、ラウンジ、居間、サンデッキなどに活用できる場所を作り出します。
その広さはなんと25平方メートルで、ダイビング用のプラットフォームとしても利用可能です。
さらにオプションで昇り降りに便利なステップもつけることができます。
高さ調整と270°まで角度調整が可能なのでダイビング後に海から船へ戻るときやドックで搭乗または降船に大変便利です。
マリンライフを満喫するにはこれ以上はないほど快適なクルーザーとなっています。
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO WAモデル
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO WAモデルはEVO 43モデルよりもシャープになっているのが特徴です。
絞った弓のようなデザインで、船首には大きなサンパッドが備え付けられています。
船尾と船首を自由に行き来できる通路も確保されており船全体を余す所なく活用出来るのです。
EVO 43モデルと同じように船尾を拡張して広々としたビーチスペースを確保できます。
さらに引き込み式キッチンがあり、鉄板焼きやバーベキューが楽しめる設備まであります。
船上でおしゃれなバーベキューパーティーを開けば盛り上がること間違いなし。
EVO 43モデルと同じようにオプションでステップを設置できますので快適なクルージングをアシストするために設置してみてはいかがでしょうか。
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO社SUVクルーザーの内装
快適なクルージングを楽しむなら内装にはこだわりたいものですよね。
EVO社のSUVクルーザーは速さだけでなくイタリアの高級クルーザーブランドを名乗っても恥ずかしくない超豪華な内装をしています。
まるでラグジュアリーホテルの一室のようなモダンで洗練された船内はきっとあなたにやすらぎを与えてくれるでしょう。
EVO 43モデルとEVO WAモデルの内装は同じなのでまとめてご紹介します。
EVO 43モデルとEVO WAモデルの内装
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
白を基調とした船内はシンプルだけどどこか高級感ある仕上がりとなっています。
画像のようにソファーなどの革部分は色が選択可能で自分の好きな色にメイキングすることができます。
横に広いどっしりとしたクルーザーだからこそデッドスペースがなく、広々とした船内を楽しめます。
ソファーとテーブルが置いてあるスペースはパットを引けばベッドルームに早変わり。
なんとこのテーブルは高さ調整が可能で、使わないときは収納しておけるという便利なもの。
無駄なくスペースを有効活用した賢い使い方で他社の同じサイズのクルーザーよりも差をつけています。
壁には46インチ液晶3Dテレビが設置されていますのでみんなでスポーツ観戦などしてみたら盛り上がりそうですね。
右舷側にはシャワーと洗面台付きの美しい木製と陶器製のバスルームがあります。
海へ入って汚れた体を綺麗にして楽しいひと時を過ごしましょう。
EVO社のこだわりはこれだけではありません。
左舷側にはなんともう1つベッドルームを完備しており、ゲストがいないときには荷物を置いたりいろいろと有効活用できる空間となっています。
出典 : http://www.evoyachts.com/en/immagini/
EVO社SUVクルーザーの価格
ここまででもうEVO社の魅力について十分お分かりいただけたと思います。
では一体いくらくらいするの?と気になる方も多いのではないでしょうか。
公式サイトに価格は載っていませんが海外の販売サイトなどを見ていると大体80万ドル~75万ドルの間で販売されています。
残念ながら日本での販売はされておらず購入したい場合はメーカーと直接交渉するしかありません。
ぜひ「こちら」から問い合わせをしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はSUV yaxhtsを造るEVO社についてご紹介しました。
まだ出来て間もないブランドですが、格式の高い高級クルーザーと呼ぶにふさわしい外装、内装です。
デッドスペースを造らないデザインの船体はどっしりと構えらえた戦車のようで、波立つ海上でも快適に過ごすことができます。
船尾にある拡張プラットフォームを有効活用すればマリンライフをより一層楽しめるでしょう。
ぜひイタリアの高級SUVクルーザーを日本で楽しんでください。