海は波があるので縦揺れとは切っても切り離せない関係です。
楽しく海上でのクルージングや釣りをを楽しみたいのに気持ちが悪くなったら楽しめませんよね。
酔ってしまうと、遊覧船や、フェリーに乗るのさえも億劫になってしまいます。
実は船酔いは酔い止め薬以外にも効果的な方法があるのです。
そこで今回は船酔いしない方法をご紹介します。
船酔いはなぜ起きるのか
船酔いなどの乗り物酔いは「動揺病」、「加速度病」と言われる立派な病気です。
乗り物酔いの初期症状はあくび、唾液の分泌増加、胃の違和感などでだんだんと気分が悪くなり吐き気を催して嘔吐してしまいます。
自分の船酔いの経験を思い返してみると気分が悪くなる前にこのような初期症状は出ていませんでしたか?
嘔吐をすると体内の水分が体外へ出てしまうので、夏場は熱中症や脱水症状を起こしやすく船酔いはとても危険です。
そんな船酔いですが、発症する原因は様々な理由が考えられます。
自分がどのような体質なのか見極めて船酔い対策に役立てましょう。
平衡感覚の乱れ
乗り物に乗ると私たちの体は必ず揺れています。
電車を例にしてみると、駅へ停車するとき慣性の法則が働いて進行方向に体が引っ張られたりカーブを曲がるときに左右に揺れます。
このような揺れが私たちの体の平衡感覚を司る三半規管を狂わせるのです。
厳密にいうと視覚から得られる情報も関係していて、乗り物で本を読むと酔いやすいと言われる所以はここにあります。
体が感じる揺れと視覚から得られる情報に誤差が生まれて脳が混乱し、気分が悪くなるのです。
三半規管が弱い人は乗り物酔いをしやすく、船も例外ではありません。
普段から乗り物酔いが激しいという人はこの平衡感覚の乱れが原因と言えるでしょう。
嗅覚への刺激
普段乗りなれた自分の車だと酔わないけど友達の車に乗ると酔う人もいます。
これは慣れない臭い、運転による揺れが原因であると言われています。
船もエサの生臭い臭いや海の臭いが混ざり合って何とも言えない臭いとなりますよね。
これに船独特の縦揺れが加わって船酔いとなるケースが考えられます。
市販されているマスクに少し嗅ぎなれた香水をつけるなどの対策をすれば簡単に防げるのでぜひ試してみてください。
自律神経(副交感神経)の乱れ
睡眠不足や過労、ストレスが溜まっていると自律神経の働きを低下させ、ちょっとした揺れでも酔いを起こしやすくなります。
救命胴衣などをきつく巻き付けている人も圧迫感がストレスとなり、自律神経の乱れを起こしている可能性があります。
自律神経の乱れによる酔いの対策は脳の機能低下を起こさない工夫が必要となります。
乗り物酔いにはチョコレートや飴といった甘いものが効果的と聞いたことはありませんか?
血糖値を上げることで酔いにくくする効果があるのです。
船酔いしないようにするには
船酔いをしやすい人でも酔わないように予防策を講じることはできます。
これからご紹介することを気を付けるだけで、酔わなくなり楽しいクルージングを満喫することも可能です。
簡単にできる予防策ばかりなので、ぜひ役立ててみてください。
揺れの少ない場所にいる
船は走行中船首が激しく上下しますが、船首に比べて船尾は揺れ幅が少ないです。
なるべく歩き回らず船尾で遠くを見ながら揺れに体を合わせていれば酔いにくくなります。
大型のクルーザーであれば上層階にいるのではなく、下層のラウンジなどでじっとしていると同じく予防になります。
自分の乗る船の船長さんにどこが揺れないか聞いてそこで待機しましょう。
近くを見ないで水平線を見る
釣りなどで、手元の作業を行うと酔いやすいことがあります。
よく気分が悪いからと地面を見たり波を見る人がいますが返って逆効果です。
空と海の境界線をじっと眺めることで平衡感覚の乱れを防止できます。
船の中にいる場合も同様になるべく遠くを見るように心がけましょう。
食事に気を付ける
脂っこい食事や高カロリーなものを食べると胃がムカムカしますよね。
そのような体調で乗船すると当然ながら気持ち悪くなって嘔吐してしまいます。
あまり胃に優しくないものは食べないように心がけて胃を刺激しないようにしましょう。
満腹や空腹状態でも同じように気持ち悪くなってしまうので腹八分目で食事を済ますようにしてください。
柑橘類といった酸っぱいものも胃液の逆流を招く危険性があるのでデザートで勧められても断ったほうが良いでしょう。
リンゴやモモなどの優しいものを選んで食べてみてください。
前日から体調を整える
当然のことですが、前日から体調を整えることが酔いの防止につながります。
前日は飲酒を避け、しっかりと8時間以上は睡眠を取るようにしましょう。
寝つきが悪いからとアルコールを摂取してしまう人がいますが、寝れない場合でもアルコールは避けたほうが良いです。
寝れなくても横になって体を休めましょう。
酔いしてしまった時の対策
残念ながら対策を講じても船酔いをしてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
酔って気持ち悪くなってしまったら一度すべてを吐き出してみましょう。
海へ向かって思い切り嘔吐してみると気分がスッキリし、胃のムカムカや不快感が取れてさっぱりとします。
マナーを守るのであればクルーザー内のトイレに駆け込むか気分が悪いなと思ったらエチケット袋を携帯してください。
船釣りをする人は酔った人に優しいので、我慢せずに周りに相談しましょう。
嘔吐して吐き出してもなんだか視界が回って気持ちが悪いという人は寝てしまうのがオススメです。
ベルトや救命胴衣などの衣服を少し緩めてキャビンで横になって目を閉じましょう。
必ずエチケット袋を手の届くところに置いておくことを忘れないようにしてください。
また、吐いた後はポカリスエットなどを飲みしっかり水分を補給してください。
塩分も摂ると効果的なので漁船ならば醤油をほんの少し舐めてみるだけで大分違います。
後は酔いに効く薬ですが、種類があるので詳しく掘り下げていきましょう。
トラベルミン15歳以上
出典 : http://www.eisai.jp/health-care/products/travelmin/c/
商品名 | トラベルミン15歳以上 |
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メーカー | Eisai |
値段 | 6錠648円円(税込み) |
成分 | ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジプロフィリン |
公式サイト | http://www.eisai.jp/health-care/products/travelmin/travelmin-s.php |
乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和に効果のある内服薬です。
第2類医薬品なのでドラッグストアなどで購入が可能なので船酔いの心配な人はあらかじめ準備しておきましょう。
乗る30分前の服用で酔いに効果があるとされていますが、酔いの症状が出てからでもめまい、吐き気、頭痛を改善・緩和させる効果があります。
自律神経に働き、乗り物酔いの症状を予防・緩和させる「ジフェンヒドラミンサリチル酸塩」と揺れによっておこる乱れを抑え、酔いを予防してくれる「ジプロフィリン」が配合されています。
船酔い対策を万全に行っても万が一に備えてぜひ常備しておいてください。
アネロン「ニスキャップ」
出典 : http://www.ssp.co.jp/product/all/annys/
商品名 | アネロン「ニスキャップ」 |
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メーカー | エスエス製薬 |
値段 | 3カプセル600円(本体価格) |
成分 | マレイン酸フェニラミン、アミノ安息香酸エチル、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、無水カフェイン、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) |
公式サイト | http://www.ssp.co.jp/product/all/annys// |
一日1回の服用で効果がずっと持続するすごいお薬です。
5種類の有効成分が自律神経・平衡感覚の乱れに効き、嘔吐も抑えてくれます。
食前・食後にかかわらず服用できるので服用するタイミングを自由に選べます。
乗り物酔いがヒドイという人は船に乗る前に飲んでから乗船すればいつもよりもクルージングを楽しめること間違いなしです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は船酔いしない方法についてご紹介しました。
酔い止め薬は乗船前でも酔ってしまった後でも効果がありますので乗船する場合は必ず携帯するようにしましょう。
前日から行える予防策、当日気を付けることを意識すれば酔いにくくなりますのでこのサイトを参考に実践してみてください。
対策をしても酔ってしまう場合ももちろんありますが、三半規管は酔いを重ねるごとに強くなるものです。
諦めずに酔いと戦うことで酔いに強くなりますので予防策を忘れず酔いと戦って克服していきましょう。