BERTRAMバートラムクルーザー

スポーツフィッシャーマンの本場アメリカで誕生したBERTRAM YACHT(バートラム)

最終更新日 : 2017.10.23

釣り好きの聖地ともいえるアメリカ東海岸。

数多くのスポーツフィッシャーを造船する造船所があり、大物狙いの男たちが日夜釣りに出かけています。

そんな地でスポーツフィッシャーを造るBERTRAMという造船会社があります。

コンパクトなクルーザーを中心に作り、トローリングといった本格的な釣りを楽しめます。

今回はBERTRAM社のスポーツフィッシャーマンについてご紹介します。

BERTRAM社について

バートラム
出典 : http://www.bertram.com/

BERTRAM社の始まりは1960年にまで遡ります。

セーリング競技の世界で有名だったディック・バートラムはマイアミ・ナッソーのパワーボートレースで「Moppie」というモデルを披露します。

このレースは「Moppie」の登場によってもっとも荒れた伝説のレースの一つとして語り継がれています。

Moppieは今に至るまでのBERTRAM社のすべての基本・基礎とも呼べるもので、Moppie無くして今のBENETTI社はなかったと言えます。

そしてプロトタイプ版である「Moppie」をより滑らかに型取りし生まれたのが「Fiberglass 31」というモデルです。

グラス繊維によって造られた船体で、愛称として「グラスMoppie」と呼ばれていました。

グラスMoppieは1961年のマイアミナッソーレースで4時間20分で優勝し、今までのレースレコードを塗り替える大記録を打ち立てたのです。

この大会で一躍有名になったBERTRAMはNautec Corporationの一部門となりアートファイバーグラスボートビルディングファクトリーを創設します。

その後は毎年新モデル発表、ボートレースで優秀な成績を収めていきます。

そして1987年にスポーツフィッシャーを製作すると発表し、数々のスポーツフィッシャーを世に送り出します。

ボートレースから遠ざかり、市販のクルーザー製作に力を入れていきました。

スポーツフィッシャーを作り続けて30年のベテラン企業が造るスポーツフィッシャーは年々進化を重ねています。

今回は少し古いモデルから最新モデル、今後販売予定のモデルについてご紹介していきます。

BERTRAM社のスポーツフィッシャーエクステリア

スポーツフィッシャーに欠かせない物といえばTUNA(ツナ)タワーですよね。

このTUNAとは、マグロのことを指しています。

高い目線から鳥の群れや魚が跳ねる姿を確認するのは釣りでは基本。

そんな基本を助けてくれるツナタワーは重要で、ツナタワーから操船ができるタイプがとても人気です。

もちろんBERTRAM社のスポーツフィッシャーにもツナタワーの設定があり、快適性を重視したモデルもあります。

ボートレースで培った知識で造り上げたボディはスピーディーな航行が可能で大物狙いのトローリングには最適。

実際のモデルを参考に外装を詳しく見ていきましょう。

BERTRAM700

BERTRAM700 スポーツフィッシャー
出典 : http://www.yachtpics.com/

2008年に販売されたモデルですが高い完成度で中古でも人気のクルーザーです。

74フィートの巨大な船体には秘密基地のようなフライブリッジがあります。

コックピットがアッパーデッキにあるので気持ちよくクルージングを楽しめるだけでなく釣りのポイントを探すのにも役立ちます。

1000時間連続稼働可能な高性能エンジンは2185馬力の力強いエンジンです。

船底はグラスファイバー製でボートの船首部の衝撃を軽減する頑丈な造りとなっていて、より滑らかで安定した乗り心地で快適なクルージングを楽しめます。

もちろんコックピットにはGPSや魚群探知機がついているので海底の状況を把握できます。

大人数で快適な釣りを楽しみたい方にオススメです。

BERTRAM35

バートラムBERTRAM35 クルーザー
出典 : http://www.bertram.com/bertram-35

35フィートのコンパクトなスポーツフィッシャーマンで、今BERTRAM社が販売している最新モデルです。

紺色の船底と白のボディのコントラストが美しく、航行する姿はとても美しいです。

メインデッキの上に備え付けられたツナタワーは3人掛けのコックピット、釣り竿をかけられるスペースがあり快適にトローリングを楽しめます。

船を走らせれば海面と船尾が限界まで近づくのでスリル満点の釣りを楽しめます。

最大速度40ノットの高速巡航で大物を釣り上げましょう。

BERTRAM60

バートラムBERTRAM THE60
出典 : http://www.bertram.com/bertram-60

2017年現在、公開されている情報はCGと簡単なスペックのみのモデルです。

60フィートの船体で釣りもクルージングも楽しめる設計で、アッパーデッキにコックピットがある開放感溢れる現代的な洗練されたデザインとなっています。

コックピットはアッパーデッキの後方にあり、前方にはソファーを置く新しいデザインとなっています。

サンデッキは簡易なソファーのみで釣りを楽しんだりサンベッドを設置してビーチ気分を楽しむなど様々な使い方ができます。

まさに現代に合わせた仕様のクルーザーと言えるでしょう。

BERTRAM社のスポーツフィッシャーインテリア

スポーツフィッシャーだからと言って内装に手を抜いてるということはありません。

多くの造船会社があるアメリカ東海岸で長い間愛されてきたBERTRAM社のクルーザーの内装はどれも快適で、心置きなく釣りを楽しめる仕様です。

ほとんどのモデルにキッチンも備え付けられているので釣り上げた魚をそのまま味わうとったことも。

もちろんベッドルームもあり、泊まりで釣りを楽しめます。

各モデルごとに詳しく見ていきましょう。

BERTRAM700

バートラムBERTRAMマスターベッド
出典 : http://www.yachtworld.com/

2009年に販売されたモデルとは思えない部屋は木のぬくもりを感じられる造りです。

照明にも気を配り、生活感を感じさせず部屋を明るく見せる工夫がされています。

収納スペースもあるのでかさばる釣り道具や宿泊に必要なアイテムを収納しておけます。

メインデッキにはキッチン、ダイニングがあるので楽しい食事の時間も楽しめます。

シャワールームもあるので少し臭いの気になる釣りの後でも清潔に過ごせます。

BERTRAM35

BERTRAM THE35ギャレー リビング
出典 : http://www.bertram.com/

ショールームのようなメインデッキは全面窓で、開放的な空間が魅力です。

白で統一されたキッチンは清潔感溢れる仕上がりで高級感を感じられる造りとなっています。

釣り上げた魚の調理や保存が思いのままに可能です。

冷蔵庫も付いているのでビールやシャンパンを冷やして釣りを楽しんだ後に飲み会をするのも楽しいですね。

キャビンにはダブルベッドがあるので2名まで宿泊が可能です。

BERTRAM60

バートラムBERTRAM THE60 ギャレー リビング
出典 : http://www.bertram.com/

公開されているのはイメージ画像ですが、ラグジュアリーな内装でパーティーも開ける広々とした船内です。

キッチンはとても広く、一部がバーカウンターのようになっているので料理を作っている人ともコミュニケーションが取れます。

コックピットがアッパーデッキにある分メインデッキは広く、12名ほどの人数がゆったりと過ごせるようになっています。

残念ながらキャビンの画像は公開されておらず、ベッドルームがどうなっているかはまだわかりません。

ですが、現代的でラグジュアリーなベッドルームであることは間違いないでしょう。

実際の内装が公開されるのを待ちましょう。

BERTRAM社のクルーザーを購入するには

では実際にクルーザーがほしいけどどこで買えばいいのかと思いますよね。

主にアメリカ東海岸を中心に地中海とアラブ首長国連邦にディーラーがあります。

日本で購入をご検討の方はお近くのクルーザー販売代理店に相談してみることをオススメします。

BERTRAM社はたくさんのモデルを作ってきたので中古艇も出回っています。

ご自身の予算と相談してベストなものを選んでいきましょう。

参考までに今回ご紹介したBERTRAM700モデルは海外の中古販売サイトでは1,427,040ドルで販売されていました。

まとめ

いかがでしたか?

今回はBERTRAM社のスポーツフィッシャーについてご紹介しました。

BERTRAM社の約10年前の船体でもとてもラグジュアリーで機能性にも優れている優秀なスポーツフィッシャーマンです。

より現代的になり、スタイリッシュなモデルが次々に発表されています。

常に進化を続けるBERTRAM社のクルーザーは釣り好きの人にぜひ愛用していただきたいです。