釣り好きにとって大きな魚を釣り上げるのはロマンですよね。
大物ならではの強い引きは一度味わったらもう一度味わいたいものです。
大物狙いの釣りと言えば船尾から釣り糸を流して本当に餌が泳いでいるように見せるトローリング。
そんなトローリングを楽しむ為に、その装備を釣りに特化したのがスポーツフィッシャーと呼ばれるクルーザーです。
今回はスポーツフィッシャーについてご紹介します。
出典 : https://www.hmy.com/
スポーツフィッシャーはどんな船?
数あるクルーザーの中でもスポーツフィッシャーと呼ばれる船はどういったものなのか気になりませんか?
海釣りで使われる漁船は魚群探知機などを搭載していますよね。
そういった漁船での釣りで使われるような機能を搭載しているクルーザーがスポーツフィッシャーと呼ばれています。
高級なものはコックピットやサロンの天井部分にツナタワーというジャングルジムのようなものが設置されています。
ツナタワーは高い目線から鳥山やナブラなど魚を探すときに非常に便利なものです。
別名フライブリッジとも呼ばれ、モデルによっては操縦機能がツナタワーにも付いているものもあります。
スポーツフィッシャーの魅力はこれだけではありません。
航行中に船尾から釣り糸を流し、カジキやシイラなど大物を狙うトローリングと呼ばれる手法があります。
大物ならではの強い引きが楽しめるとあって釣り好きの間では非常に人気です。
スポーツフィッシャーではそんなトローリングが楽しむ為の装備に特化しています。
船尾のデッキに設置されたファイティングチェアに座れば大物とのスリリングな駆け引きを楽しめます。
さらに釣り上げた魚を保管するいけすも備え付けられています。
釣り好きにうれしい機能が満載のスポーツフィッシャーですが、もちろん様々な種類があります。
今回の記事ではそんな種類が多数あるスポーツフィッシャーの中でも特にオススメなものをご紹介しますのでお楽しみに。
スポーツフィッシャーの聖地、アメリカ東海岸
みなさんはクルーザーの聖地と言われて思い浮かべるのはどこですか?
おそらくヨーロッパ地中海ではないかと思います。
とても広い内海で、外洋に面していないので波の穏やかでヨーロッパの街並みを眺めながら高級なクルーザーでシャンパンを楽しむシーンは映画などで一度は見たことがあるでしょう。
ですがスポーツフィッシャーの聖地はどこ?と聞かれてもイメージは湧きませんよね。
そんななんとなく存在するスポーツフィッシャーですが、実はアメリカの東海岸が聖地と呼べるほどスポーツフィッシャー造船会社が密集しています。
そのためスポーツフィッシャーを探すと必ずアメリカ東海岸のクルーザー会社がヒットします。
マイアミで行われるマイアミボートショーでは地元のスポーツフィッシャーが所せましと並べられています。
ぜひ興味を持たれた方はマイアミボートショーへ足を運んでみてください。
次は実際に販売されているスポーツフィッシャーモデルを参考にどういった外装・内装をしているのか詳しく解説していきます。
Huckins(ハッキンス)社Sportfisherman 44
アメリカ合衆国フロリダ州で約1世紀もの間愛されてきたHuckins社のスポーツフィッシャーです。
モダンでラグジュアリーさを感じられるスポーツフィッシャーはサロンクルーザーのような佇まいとなっています。
もちろん釣りに必要な設備は全整っており、何不自由なく釣りを満喫することができます。
そんなHuckins社のスポーツフィッシャーを見ていきましょう。
Huckins社Sportfisherman 44 エクステリア
出典 : http://www.huckinsyacht.com/
純白のボディは青い大海にくっきりと浮かび上がり、まるで青空に浮かぶ一筋の雲のような雰囲気です。
釣りだけでなくクルージングも楽しめるスポーツフィッシャーとなっています。
モダンでクラシカルなスタイルは長年スポーツフィッシャーを造り続けてきたHuckins社の遊び心の現れでしょう。
380馬力のツインエンジンを搭載し、驚きの加速力と平均30ノットでの航行を実現しています。
注目して頂きたいのがツナタワーです。
サロンの上に設置されたツナタワーは、高い目線から魚を探せるだけでなく操船設備も付いています。
普通にクルージングするだけでも風を感じられる最高の場所です。
クルージングも釣りも楽しめる最高のクルーザーとなっています。
トローリングファンの多いフロリダで愛される一艇です。
Huckins社Sportfisherman 44 インテリア
出典 : http://www.huckinsyacht.com/
どこか親しみやすい雰囲気漂う船内は初めて訪れたゲストでも時間をリラックスしてしてしまいそうです。
落ち着いたウッド調の家具や床、ベージュの壁にブルーなどの個性の強い色を出すことで我が家に帰ってきたような安心感を演出しています。
清潔感溢れるキッチンは釣り上げた魚の下処理はもちろん、魚を調理して自慢の手料理を振舞うことも出来ます。
キャビンは控えめな色合いにし、ゲストが安心して過ごせるようになっています。
その快適さに思わず船の中にいることを忘れてしまいそうになるほどです。
釣りだけでなく船内での宿泊も楽しめるスポーツフィッシャーですね。
出典 : http://www.huckinsyacht.com/
Hatteras(ハトラス)社GT 70
ノースカロライナ州で誕生したHattaras社は60年以上メガヨットやスポーツフィッシャーなどのクルーザーを造船し続けています。
Hatteras社が力を入れているのがスポーツフィッシャーで、その造りこまれた船体は数多くある造船所の中でも指折りの性能です。
そんなHatteras社が造船するスポーツフィッシャーの中でも最上級グレードの「GT 70」。
ラグジュアリーで高級感漂う内装につい見惚れてしまう美しいボディ、釣りに必要な機能を備えた全長21メートルの巨大なスポーツフィッシャーです。
このGT 70の外装と内装を見ていきましょう。
Hatteras社GT 70 エクステリア
出典 : http://www.hatterasyachts.com/
Hatteras社が自信をもって提供しているGT 70はトローリングに特化した機能が盛りだくさんです。
まず目を引くのが3段構造のツナタワーです。
アッパーデッキの1層目には2人掛けのコックピットがあり、ゲストと臨場感あるクルージングを楽しめます。
さらに奥にはソファも設置されているので風を感じながらクルージングを楽しむのはもちろん水平線を眺めながらのランチなんて使い方も。
そして高所恐怖症の人は上がれないであろう一番上の層には最低限の操船機能を搭載したコックピットがあります。
船尾デッキにはトローリング専用チェアや釣り竿置きまで設置されています。
トローリングを楽しむのにこれ以上の船はないと言い切れるほど充実した設備となっています。
Hatteras社GT 70インテリア
出典 : http://www.hatterasyachts.com/
Hatteras社GT 70は古くからある海岸沿いのちょっとおしゃれなレストランのような雰囲気が感じられる船内となっています。
それもそのはず、ヴィンテージ調の家具にコの字型のキッチン・カウンターに2つのソファテーブルが設置されています。
船の中とは思えないほど完成されたサロンはスポーツフィッシャーであることを忘れてしまいそうです。
釣り上げた魚を調理して楽しむのには最適で、これ以上の内装をしているスポーツフィッシャーは数少ないでしょう。
豪華なのはサロンだけではありません。
キャビンもヴィンテージ感を出し、飾らない美しさが漂うキャビンとなっています。
ベッドの下には収納スペースがあり、限りある船内のスペースを有効活用しています。
生活感が出がちなものを収納すればスッキリとした非日常の空間を保つことができます。
まさに外装も内装も完璧に完成されたスポーツフィッシャーです。
出典 : http://www.hatterasyachts.com/
まとめ
いかがでしたか?
今回はスポーツフィッシャーについてご紹介しました。
ただ単に釣りを楽しむだけでなく、サロンクルーザーとしても利用可能な素晴らしいスポーツフィッシャーでした。
もちろん釣りを楽しむための設備も充実しており、強い引きが楽しめるトローリングを快適に満喫できます。
釣りもクルーズも楽しめる最高級スポーツフィッシャーで最高の休日を過ごしてみましょう!